2007年02月19日(月) |
パフューム -ある人殺しの物語- |
監督:トム・ティクヴァ 出演:ベン・ウィショー アラン・リックマン レイチェル・ハード=ウッド、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 18世紀フランス・パリ、悪臭漂う魚市場で1人の赤ん坊が産声を上げた。母親に見殺しにされそうな所を一命を取り留めた赤ん坊「ジャン=バティスト・グルヌイユ」は、自身に体臭が全くないものの数キロ先の匂いまで嗅ぎ分けられる天才的な嗅覚を持っていた。成人したグルヌイユは「究極の香り」を永遠に封じ込める方法を求めて老調香師に弟子入りする。やがて彼はかつて1度だけ嗅いだ究極の香りの保存方法を求めて、香りの都「グラース」へ旅立つのだったが・・・
【感想】 45ヶ国で翻訳され、1500万部以上出版されたパトリック・ジュースキント著の同名タイトルベストセラー小説の映画化。 何でも本作の映画化権を巡ってスピルバーグやスコセッシも争ったそうだ。そんな素晴らしい原作を未読のぴよはやっぱり頭が悪過ぎるんだろうか・・・いや、海外小説はなかなか手が出し難いのだ。←軽く言い訳
全く予備知識なしでの鑑賞でしたが・・・個人的には結構好きなネタです。 オカルトっぽくてサスペンス色が濃い。グルヌイユが香りを求める姿はどことなく官能的で、映像を見るだけでは想像も付かない「究極の香り」とは一体どんな香りなんだろう?と想像力を駆り立てられる「大人向けの映画」という感じ。
それに本作は音楽もいいし映像も物凄くいい! 映画見ながら「コレ、どこでロケってるの?見に行きたいっ!」と熱望していたのですが、公式サイトで調べたらメインの屋敷や大聖堂等はスペイン・バルセロナにセットを組んで撮影したらしい。グラースの全景やあの美しい階段の街並みはCGとセットなの?それからグラースの街を一望出来るラベンダー畑や美しい山並みのロケ地はどこだよー!誰か教えてー!
話はとても興味深かったのですが・・・これはぴよに問題があったんだろうと思う。 主人公のグルヌイユがどんなに内容に集中して見ようと努力してもナイナイ岡村にしか見えなくて、自分の中では必死に「映画に集中しろー」「岡村から離れろー」と言い聞かせて見てるんだけど、言い聞かせれば言い聞かせる程岡村にしか見えない、の悪循環(^-^; 恍惚の表情で口を半開きにして匂いを求めるグルヌイユなんて、岡村のアホ面にしか見えないんだもーん!(涙)
後、これは原作ファンか原作未読か、それから単なる好みの違いで評価が違ってくると思うのですが。 クライマックスの「処刑シーン」からの展開が・・・ぴよにはどうにもノレなかった。 ちょっとこの展開はやり過ぎなんじゃないの?ファンタジー過ぎない?って思ったんですが。だってグルヌイユはそもそもパリの街角で出会った赤毛の女性の匂いにシビれて「究極の香り」を模索するようになったんでしょ? 彼が人としての禁を犯してまで作り上げた「究極の香り」は、この女性の体臭がベースのハズ。だとしたらグルヌイユが最初に街角で出会った女性は、もう少し周囲に評価されていてもいいんじゃないか?
それから「究極の香り」を利用して一命を取り留めたものの、その後故郷の魚市場に帰って来てどうしてそうなる? 彼が「究極の香り」を求めて人の禁を犯すまでは理解出来ても(いや、明らかにコイツはキ○ガイですが)、その後の彼の取った行動理由が映画を見ていてもサッパリ理解が出来なかった。
・・・ナイナイ岡村、とか言ってる段階でぴよがダメだったんですか?(薄涙) ネタ的にはかーなーりー好きな部類だっただけに、お笑い好きのぴよの脳味噌が激しくこの美しい作品を台無しにしてしまった可能性が高いな、と悔やまれてなりませんね。
全くエロくない話なのに、ここまで官能的な作品ってスゴイです。 スゴイんですが・・・ぴよの感想で「ナイナイ岡村」と洗脳されないで、何もかもリセットしてご覧下さい(^-^;
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