2006年12月20日(水) |
エラゴン 遺志を継ぐ者 |
監督:シュテフェン・ファンマイアー 出演:エド・スペリーアス ジェレミー・アイアンズ ジョン・マルコヴィッチ、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 かつて平和だった帝国アラゲイシアは、ガルバトリックスが王になり圧制を布いた事で混乱を来たしていた。17歳の農家の息子エラゴン少年は、ある日森で青く光る不思議な石を見つけた。ところが石だと思っていたのはドラゴンの卵だったのだ。「サフィア」と名乗るドラゴンの子供を密かに育てたエラゴンは、やがて自分がかつてこの国を守っていたドラゴンライダーに選ばれたのだと知る。
【感想】 超大型ファンタジー3部作(というフレコミ)の「エラゴンシリーズ」第一作目。 何でも原作者リストファー・パオリーニ氏は、15歳で執筆し始めて17歳で本作を出版したという天才少年作家。 親御さんは息子の印税でさぞかしいい生活を送っている事でしょうなぁ・・・羨ましい。
さて、いきなり脱線しましたが本作。 まずですね、この映画見た中でもあるシリーズのファンの方だったら「これって・・・のパクリ?」と思う人は多いと思う。 貧しい農民の子(でも実の親子ではなく叔父に育てられている)がある日ドラゴンに出会う。旅のナビゲーターを従えて拉致られてる可愛いおねーちゃんを助けに行く・・・ん?ん?ん? そうですよ。コレはぴよが大・大・大好き!「スター・ウォーズ」にかなり似た設定ですよ!!
気になったので原作者のプロフィールを調べてみましたが、1983年生まれのようです。1983年はスター・ウォーズのEP6に当たる「ジェダイの復讐」が公開になった年です。スター・ウォーズを見るにはちと若過ぎるな(苦笑) しかしもーちょっと調べてみると、1997年にスター・ウォーズのEP4(正に今作に被るネタ)が「特別編」として劇場公開されている訳ですよ。すると1983年生まれの彼が14歳の時に公開された事になる。 そして本作の執筆が始まったのが15歳ってー事は?・・・と勘繰られても仕方がない?
ま、一旦スター・ウォーズの事は忘れて本作に戻りますが。 とりあえず楽しめますよ。エラゴンを演じたエド・スペリーアス君は予告編を見た時は「華のない主人公だなぁ」と思ったものですが、確かに華はないんだけど(をい)なかなか生意気で向こう見ずで自信過剰なトコロが鼻に付くクソガキです。 状況考えて動けばいいのに、ブロムとサフィアにまで諭されているのにまるで無視して独断行動。挙句にエラゴンのせいでブロムを犠牲にしてしまうというオチが付く。コイツのワガママには手が付けられません。
・・・ん?全然誉めてない。おかしいなぁ。面白かったのに(^-^;
原作ファンにはきっと物足らないんだろうと推察しますが、少なくとも原作を知らずに映画だけを見るなら充分楽しめるレベルは維持していると思いますね。 まず映像がとってもキレイ。ドラゴンの画像処理も凄く丁寧でスクリーンを見る限り違和感は感じませんし、クライマックスの戦闘シーンはかなり見応えがあったと思いますね。 それに新人君してはエド・スペリーアス君の演技力はなかなかのモノです。脇を固める役者も大物揃いで磐石だし、サフィアの声を担当しているレイチェル・ワイズもメスドラゴンの声としてイメージぴったりですよ。
とにかく行け行けドンドン☆で話が流れるように進んでいくので、3部作なのにこの先話のネタが持つのかちょっと心配になっちゃうくらいですが、少なくとも見ていてダレる感じはありませんでした。 やっぱりファンタジー物は映像技術あってのシロモノですねぇ。少なくとも映画館で見るべき作品ですよ。 ま、そんな訳で今回は人物と背景紹介、それから話の導入部分だから・・・と割り切れば納得出来る作りです。
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