ぴよの映画めった斬りコーナー
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【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2006年12月18日(月) 大奥

監督:林徹
出演:仲間由紀恵
    井川遥
    西島秀俊、他
オススメ度:☆☆−


【あらすじ】
時は7代将軍・家継の時代。幼い家継の代わりに摂政として権勢を振るう側用人・間部詮房と大老の権力争い、そして先の将軍の正室・天英院と家継の生母で側室の月光院との女の争いで大奥は揺れていた。月光院と間部詮房を失墜させたい天英院と大老は手を組み、月光院が最も信頼を寄せ大奥御年寄に抜擢した絵島を罠にはめようと画策する。


【感想】
フジTVの大人気ドラマシリーズ「大奥」の映画化。
既に3クールもドラマ化されているそうですが、実は大奥は1度も見た事がありません。めちゃいけの「山奥」なら見た事があるんだけど、肝心の上様が芸能界から彗星のごとく消え去ってしまったし(←この表現は変だな。苦笑)、少なくとも映画版の大奥に関する情報というのはほとんど何もないも同然です。
予告編見て「あれ?どーして小池栄子が出てないの?」って言ってる段階でダメダメらしいです(薄涙)

本作はドラマ版とは関係がなさそう?
何でも大奥最大のスキャンダルとして実際に起こった事件「絵島(江島と表記するケースもある)生島事件」をベースに大奥の愛憎劇を豪華絢爛にお見せしようという主旨のようです。

天英院を演じる高島礼子さんのド迫力は正に「極道の妻たち」のアレですよ。予告編で「おなごはおなごを裏切るものにございますのえぇ〜。おーっほっほっほっほ!」という高笑いを聞いて背筋がゾーッとなった方も多いでしょう。
もう高島礼子サンに清楚で貞淑な妻の役は二度と来ないであろうと確信させてくれる名演技です(苦笑)

それにしてもですネ、話がぜーんぜん面白くなかった。←いきなり何を言うか
TVドラマ版の大奥は面白いんですか?ホント?少なくとも本作の映画版はTVドラマ版のファンの人じゃなくちゃ見ても面白くないんだろうなぁ〜と思いながら見てたんですけど。

ドラマ版がどうなのか判らないけど、少なくとも江戸時代の話って感じがまるでしないんですよ。
確かに衣装は豪華だしセリフはちょっと小難しい言い回しもしてますが、顔も所作も現代人のソレにしか見えないし、登場人物の感情の揺れを表情や演技で観客に伝え切れているとはとても言えない。
及川ミッチーの側用人役もなんだかなぁ〜って感じだし、対する大老を演じた岸谷ゴローさんも意地クソ悪い顔してほくそ笑んではいるんだけど、大老らしい威風堂々とした感じがまるでないんだもんな。いいとこ悪徳呉服屋の番頭程度にしか見えないんですけどねぇ(溜息)

そもそも月光院のキャラ、あれはもーちょっと何とかならないんでしょうか?
アレじゃーただのインラン女ですよ。男とちょっと会えないからって狂って床に伏せた挙句に我が子が見舞いに来ているというのに愛人の名前を連呼。仕方なく男がエッチしに夜這いしたらいきなり元気になるって、そんなバカインラン女に誰が本気で仕えたいと思うものか。
こんなバカ女を我が身を捨てても守ろうとする絵島がアホに見えるじゃないか(苦笑)

絵島の恋がメインの話だから月光院はどうでもいいのかもしれないけど、それにしても絵島の恋愛模様自体が判り難いし伝わり難くて感情移入が全く出来ない。
生島の方もかなり微妙な感じだし、杉田かおるに到っては突然嫉妬に狂って訳が判りませんでしたよ(溜息)

「踊る大捜査線」でウケたから使い回しなのか?「スリーアミーゴズ」の大奥版も用意して、もしかしてまたしてもスピンオフ企画を狙ってるのかもしれないけど・・・亀山プロデューサーも1度ウケたからって延々同じパターンやってると、いい加減に観客だってナメられてるって気付きますヨ。

そんな訳でぜんっぜん面白くなかった。
映画序盤の陰湿なイジメっぽい部分はまだ見られたけど、肝心の「絵島生島事件」に話が進んでいくにつれてどんどん面白くなくなっちゃう。純愛に感情移入が出来ない純愛メインの話じゃーお話になりません。
豪華絢爛なお着物と仲間由紀恵ちゃんはとってもキレイだったけどね・・・なんだかなぁ〜な映画でした(涙)








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