ぴよの映画めった斬りコーナー
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【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2006年11月25日(土) レッド・オクトーバーを追え!

監督:ジョン・マクティアナン
出演:ショーン・コネリー
    アレック・ボールドウィン
    スコット・グレン、他
オススメ度:☆☆☆☆−


【あらすじ】
ソビエト最新鋭原子力潜水艦レッド・オクトーバーの艦長ラミウスは、ある決意を胸に艦を出航させた。ラミウスは軍部の命令書を密かに破棄し、この艦の特殊なある機能を駆使してソ連軍にも知られずに忽然と姿を消したのだ。同じ頃、CIAのアナリスト「ジャック・ライアン」はレッド・オクトーバーの写真を見ながらこの艦の謎の解明に遁走していた。レッド・オクトーバーの不審な動きが次々報告される中、ライアンはラミウスの真意についてある仮説を立てるのだったが・・・


【感想】
関空−ミラノ間の機内上映の第3弾。
何故か古い作品をやってました。1990年公開になった「ジャック・ライアンシリーズ」の1作目です。
実は本作を見ていませんでした。もしかしたらTV放映で見たかもしれないけどさっぱり記憶にない。本シリーズの2作目以降の作品は全て見ているのに、どうして一番最初の作品を見落としていたのか・・・ま、今回見れてラッキーでしたネ。

話は、ある最新特殊機能を搭載した潜水艦の行方、ラミウス艦長の心理戦、ジャック・ライアンの叡智、米ソの緊張状態等を盛り込みつつ政治的背景を駆使して見せる軍事サスペンス。

本シリーズは、ハリソンおじさんがジャック・ライアンを演じた「パトリオット・ゲーム」からしか見ていなかったので、ぴよの中でジャック・ライアンと言ったら「=ハリソン・フォード」という記号が出来上がっていた訳です。
だから映画冒頭でアレック・ボールドウィン演じるジャック・ライアンが登場して来た時には激しい違和感があった。
「何だか弱っちくて頼り甲斐のないジャック・ライアンだよなぁ〜」てな感じですか。

コレは間違いですね。
本来「ジャック・ライアン」ってのは正義のスーパーヒーローじゃなくてCIAのアナリスト。
肉弾戦で敵をバッタバッタとなぎ倒すのがお仕事じゃなくて、様々なデータを比較分析する頭脳派デスクワークが彼のお仕事な訳ですし、娘は可愛い盛りで「娘・激LOVE」なマイホーム・パパという設定。
アレック・ボールドウィンの方が明らかにジャック・ライアンのキャラクターにハマる役者さんです。むしろ今までイメージぴったりだと思い込んできたハリソン・フォードの方が実はキャラが違ってたんですね。

このシリーズの原作を全く読んでないので、映画だけではちと人物相関図が掴み難い。
どうやらラミウス艦長の独断には奥様の死が何か大きな影響を与えているっぽい?のですが、そこら辺りの心理描写等がほとんど描かれておらず、かなりストイックな丁々発止に終始しています。
人物関係が見え難いのは確かに難点ですが、少なくとも話の筋が判らない程の混乱はありません・・・が、もう少し心理面の掘り下げを見せてくれればラミウス艦長に思い入れが出来たかも?と思うとちょっと勿体無い気がしましたね。

そうは言っても本作を「名作だ」と多くの人が絶賛するのはよく判ります。
今だったらこれくらいの映像は当たり前?もっと簡単に作れるんじゃないか?と思いますが、少なくとも1990年に製作したと思えないくらい本作の映像には迫力がありました。
潜水艦内の様子、ヘリから潜水艦に乗り移るシーン、追尾魚雷から逃げる緊迫したシーン、どれを取っても2006年の現代に作られた新作だと言われても納得出来てしまえる程の素晴らしいカメラワークと絵作りでした。

サスペンスとしても秀逸でしたね。ソ連艦とアメリカ艦の双方に挟まれた状態でどうやってレッド・オクトーバーから艦員を無事に脱出させるのか、そしてどうやって彼らは本来の目的を達成させるのか・・・見ててもどうなるかさっぱり予想も付きませんでしたよ。コレは原作が素晴らしいんだろうなぁ。いい脚本ですよ。

それにしても、ラミラス艦長の行動理由が「のんびり釣りをしたいから」ってのは余りにも弱いよな(苦笑)
もちろんそれが本当の理由ではないだろうけど(まあコレも理由の一つと言った所か)、きっとそこには映画では語られなかった心情が隠されていたハズ。やっぱり心理描写がもう1つ欲しかったという所か。
川を渡る最後のシーンはとてもいい絵なんですが、何か今ヒトツすっきりしないような・・・うーん。

でも今回この作品が見れて良かったです。軍事サスペンス物として本作は確かに名作ですね。
少なくとも「亡国のイージス」の100倍はいいです。ってか、比べる事がそもそも失礼ですか(苦笑)







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