監督:デビッド・フランケル 出演:アン・ハサウェイ メリル・ストリープ スタンリー・トゥッチ、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 ジャーナリストを目指してNYにやって来たアンディは、ひょんな事から一流ファッション誌「RUNWAY」の名物編集長ミランダのアシスタントの職を得た。ところがミランダの横暴な命令の数々、更にオシャレに全く興味のないアンディを「デブでセンスがない」とけんもほろろの扱いに「私を認めてくれない」と腐る彼女だったが・・・
【感想】 2003年に出版されるやたちまち大ベストセラーになった同名タイトル小説の映画化。 原作は半自伝小説のようで、原作者はかつてヴォーグ誌の編集長アシスタントをしていたそうです。で、その主人公のアシスタント役を「プリティ・プリンセス」のアン・ハサウェイ、そしてカリスマ女性編集長役をメリル・ストリープが好演。
簡単に言っちゃえば、真面目なダサダサ女が編集長に何とか認められようとオシャレにも仕事にも前向きに取り組んでどんどん頭角を現すものの、プライベートとの板ばさみに悩んで・・・という「働くオネーチャンの頑張るサクセスラブコメディ」 まあ、半ば結末の見えたよーなシンデレラ&サクセスストーリーなので安心して楽しめます。 しかも舞台は一流ファッション誌の編集部とあって、女性なら誰もが身悶えしちゃう世界の一流ブランドファッション目白押しで目の保養も充分♪
それにしても、アン・ハサウェイ嬢は何だかいい感じに大人の女優に脱皮して来てますネ。 正直言って「プリティ・プリンセス」の頃は「まあ可愛いんだけど、イマイチ垢抜けないお人形ちゃんアイドル女優ネ」程度にしか見えなかったんだけど、「ブロークバック・マウンテン」でいきなりおっぱいポロリまで見せて仰天し、更に本作の彼女の演技を見て「この子、随分女優らしい貫禄が出てきたなぁ」と感心させられましたよ。
ま、でも観客の視線をメリル・ストリープが全部持ってっちゃいましたね(苦笑) この方、余り好きな女優さんじゃないんですが、好き・嫌いを抜きにしてもやっぱり上手過ぎますわ。アカデミー賞ノミネート最多を誇る名女優だけはありますよね。とにかく圧倒的なカリスマ性、圧倒的な演技力、そして圧倒的な存在感を観客にこれでもかと見せ付けてくれます。 本作はアカデミー賞の審査員が余りお好みのジャンルじゃないので受賞は難しいかもしれませんが、かなりの確立で助演女優賞(あ、このタイトルからすると本来主役はメリルなんでしょうか?だとしたら主演女優賞?)にノミネートされるんじゃないかと・・・いや、是非ノミネートして欲しいと思いますね。
演技は文句なしだったけど、内容は凡庸でコレと言って特筆するべき点は見当たりません。 アンディはたかだか1年未満でアシスタントの職を辞するのですが、もしぴよだったら、ここまで育ててもらえた編集長には一生着いて行きます!私の足を引っ張るようなアホ男なんぞサクサク捨ててこの仕事を極めてみせるわよぉーーー!くらいは思いますけどねぇ。自分を育ててくれた編集長に対してちょっと身勝手過ぎやしないか?
まあ、要するに「オシャレでデキるキャリア・ウーマンは仕事も恋も両立してナンボ」なんですね。 そして出来る女はどんなフィールドでも一流の仕事が出来るので、自分のご都合で恋を優先しつつも自分の本来の目標に向かってどんな条件下でも邁進出来るのだぁ〜♪という、働く独身女性全てをウットリさせるお話な訳です。 男性の共感度は低そうだけど、働く独身女性なら誰もが勇気と元気を貰えるんじゃないでしょうか?
ちなみにアタクシ、一応秘書の真似事のような仕事をしているのですが・・・ 自分のボスも「アンタなあ、ええ加減にせぇや」という無理難題を言う事が時々ありますけど、この編集長のような上司だったら間違いなく3日で仕事辞めてますよ(苦笑)
スキルの低いぴよのような女は所詮この程度でしかない→だから今の環境で満足しておけ、という話でしたネ(^-^;
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