2006年11月12日(日) |
サッド・ムービー Sad Movie |
監督:クォン・ジョングァン 出演:チョン・ウソン チャ・テヒョン イム・スジュン、他 オススメ度:☆☆−
【あらすじ】 消防士の彼と、彼の危険な仕事にいつも心を悩ませつつ彼からのプロポーズを心待ちにしているアナウンサー。聴覚障害を持ち顔に傷のある彼女と、彼女のアルバイト先の遊園地に毎日やって来る絵描き志望のハンサムな青年。仕事もしないでフラフラと遊んでばかりの彼に嫌気が差して、遂に別れる決心をしたスーパーでレジ打ちの仕事をする女性。病気になってしまったキャリアウーマンの母と息子。4組の男女が織り成す様々な「別れ」が交錯する。
【感想】 韓国トップスター達が勢揃いして作り上げた「別れ」をテーマに織り成すオムニバス形式の作品。 こりゃもう韓流スター好きさんにはたまらないキャスティングでしょう。大して韓流には興味のないぴよでも、出演している役者さんの殆どの顔が判るくらいに「売れ売れ役者」揃い踏みの豪華さです。
以前「もう韓流にはすっかり飽きた」って書いたのに、懲りずにまた見に行ってるじゃないですか<自分 いや、昨日の「ナチョ・リブレ」が目的でTOHOシネマズに行ったら、何でもTOHOシネマズ名古屋が7周年記念で1本1000円で映画が見れたので、たまたま時間が合った本作もついでに見ただけなんですよ。特に本作に期待もしてなかったし、本当にたまたま上映時間が合致しただけなんだってば(^-^;
と、誰に言い訳してるんだか謎なんですが(苦笑) 少なくとも期待値ゼロで鑑賞して、本当に期待しなかった通りのつまんない映画だったな、と。←コラコラ
上には「オムニバス形式」と書いたけど、いわゆるオムニバスではなくて4組の男女の話が同時進行で交錯しながら進んで行って、ラストで4組のクライマックスを全部詰め込んで「怒涛の泣かせ映画にしよう!」という趣向。 かつて大ヒットした「ラブ・アクチュアリー」と全く同じやり方で、ラブ・アクチュアリーの方は全てがクリスマスに向かって愛する人と過ごすというポジティブなラブストーリーだったのに対し、本作はそれを裏バージョンにして全てが別れに向かっていくというネガティブな内容になっています。
もーはっきり言っちゃうけど、「ラブ・アクチュアリーの劣化コピー」ですよ。コレは。 どれもこれもぜーんぜん面白くない。「泣かせ映画」なんだから面白くないのは当たり前って言われそうだけど、だったら泣けるのか?と聞かれると全く泣けないから始末が悪い。
映画が始まって30分。4組のカップルの背景が一通り展開されたトコロで、全ての話の結末が完全に予想が付く。 何か1つくらい予想外のサプライズな展開のネタがあってもよさそうなモノなのに、どれ1つとして予想を裏切らずにベタベタに話が進んで、本当にそのまま終わっちゃうんだから溜息しか出ません。 この映画を見て「涙が止まりませんでした」って言う人の多くは、多分親子ネタと消防士ネタで泣いているんだろうと想像するのですが、少なくともぴよはこの2組の話を見ても全く泣けませんでしたよ。だって思った通り過ぎるんだもん。 え?そうじゃなくてぴよが鬼畜だから泣けなかったんだろうってか?ああソーデスカ(溜息)
「別れさせ屋」の話なんて絶望的でしたね。泣けないドコロか笑う事も出来ない。痛過ぎる。 更にラブ・アクチュアリーの構成をかなり忠実になぞってて(まあコレは最近よくあるパターン?)、4組のカップルが人間関係的に微妙に繋がってたりするんですが、親子ネタに別れさせ屋が絡む事で、それでなくてもお寒いネタが唯一泣けそうな予感の親子ネタを台無しにしてしまうという相乗効果まで生むというオマケまで付いている。
唯一まだまともだと思ったのは聴覚障害の彼女のエピソードか。でもコレも今一つ感情移入出来ない臭さがなぁ・・・ とにかく全てのエピソードが中途半端で面白くない。楽しめない。そして泣けない。どうしようもない。 出演している役者さんの熱烈ファン、もしくは「TVドラマは水戸黄門、映画は寅さんしか認めない」という、展開ミエミエじゃないと楽しめないというポリシーの人じゃなければオススメしませんね。
この映画見て泣ける人って、よっぽど心が広くて優しい人なんだろうと思いますよ。 内容や展開度外視して泣けるなんて、本当にピュアな人なんでしょう。そういう人にぴよもなりたかった(溜息)
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