2006年10月21日(土) |
デスノート The Last name |
監督:金子修介 出演:藤原竜也 松山ケンイチ 戸田恵梨香、他 オススメ度:☆☆☆☆+
【あらすじ】 デスノートを拾い、「救世主キラ」となって犯罪者を次々と抹殺する夜神月(ライト)だが、キラ事件を追うもう一人の天才「L」の捜査によって2人の距離はいよいよ縮まった。そんな時に2冊目のデスノートが密かに地上に舞い降りていた。拾ったのはキラを崇拝するアイドル「ミサミサ」こと弥海砂。ミサは第2のキラを名乗り、更に今までのキラにはなかった「死神の目」を手に入れてライトに全面協力を申し出るのだった。
【感想】 映画のあらましについては「デスノート 前編(2006.7.26鑑賞)」をご覧になって頂くとして・・・ってか、劇場公開が夏と秋で近いから、公開終了する前に前編見ておかなくっちゃ!ってわざわざ映画館に見に行ったのに、後編である本作の公開直前にTV地上波で前編を放映するそうですね。まだDVD化もされてないのに地上波放映しちゃうの? ・・・だったらわざわざ金払って前編見に行くんじゃなかったよ。ぶつぶつ ←どケチ
まあね、 劇場公開終了して直ぐにTV地上波放映するのは仕方ない事かもしれない。 基本的に本作は「前編を見た人が続きを楽しむ」仕様になっているので、観客動員数を期待しようと思うとまずは前編をどうしても見てもらわない事には話にならない・・・だから前編見てない人は、忘れずに地上波放映を見ようネ!
そんな訳で本作ですが。 いやぁ〜!コレは本当に面白かったですねぇ♪上映時間が2時間20分くらいあって、邦画にしてはかなり尺の長い作品だと思うのですが、全く飽きませんでしたね。本当によく作り込まれた話だなぁ〜と思いましたヨ。 きっとコミックファンには不満も多いだろうけど、原作を知らずに映画だけで楽しむならコレは本当に面白い。 前編では明かされなかったデスノートのルール、新たに加えられたルールが登場して、それが今まで判明していたルールとうまく組み合わさって物凄い緻密な心理作戦を展開させて行くんですよ。 監禁シーンがちょっと増長な感じがしなくもないですが、デスノートのルールを考えるとこのシーンは外せない。だから基本的にムダなエピソードはないと言っていいでしょうね。
第2、第3のキラが登場する事で益々複雑になるんだけど、話が見えなくなるようなストレスはありません。 それから本作では「死神の心理・心情」すら利用しようという大胆不敵なライトの作戦には本当に頭が下がりましたよ。
前編を見た時に「L」という人物がまるで人間味のない、ただの甘党オタクくらいにしか見えなかったんだけど、本作ではLの人間味溢れるお茶目なシーンやセリフも多くて、Lというキャラクターがとても好きになりましたね。 そして何と言っても、最後のライトとの対決の際に取ったLの秘策がつまびらかにされた時には「まさかそこまでするか!」という驚きと、そこまでしても「キラを捕まえたい」というLの持つ正義と情熱を感じてジーンとしましたよ。 根本的にLは人間らしい感情を表に出すキャラではありませんが、だからこそLのとった行動に惚れたって感じかな。
ただね、どうしても1点判らなかった事があるのですが(原作を読めば判るのか?) 以下、超ネタバレなので文字を隠します。鑑賞前の方はご注意下さい。
【ミサの寿命を延ばすために死神が自らデスノートに名前を記すシーンがあるのですが、どうしてあのシーンでワタリが死ぬんですか?ワタリが死んでもミサの寿命には関係ないような気がするんだけど】 ↑ ぴよが映画をよく見てなかったから判らないのか?誰か判り易く説明してくれませんかぁー?(^-^;
上記の疑問がスッキリすれば文句なしだったんだがなぁ〜! でも役者の演技も秀逸でしたよ。本作もやっぱり「すんげー天才」には絶対に見えないんだけど、緻密に構築された脚本と演出で楽しませてもらえたからもうどーでもいいや。それにLに入れ込めた分、この作品に愛着が沸きましたしネ♪ 作品に愛着が沸いてくると、前編見た時には「ヘボいな」と思った死神にすら愛を感じるのよ!(笑)
ま、そんな訳で 前編見た時には「なかなか面白いな」程度だったのが、すっかり「デスノート信者」状態になっちゃいました。 本作を鑑賞するまでは我慢していたので、これから原作コミックをゆっくり楽しませてもらいますわー♪
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