監督:デイヴィッド・エリス 出演:サミュエル・L・ジャクソン ジュリアナ・マーグリーズ ネイサン・フィリップス、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 凶悪なギャング「エディ・キム」が暗殺している現場を偶然目撃してしまったハワイ在住の青年ジョージは、殺されそうになったところを長年キムを追い続けていたFBI捜査官フリンに助けられて「L.A.の法廷で証言して欲しい」と頼まれた。L.A.に移動する旅客機に乗り込んだジョージ達だったが、キムがジョージを亡き者にしようと大量の毒ヘビを機内に潜ませていた。貨物室から這い出た毒ヘビ達にパニックになる乗客達。果たしてL.A.に辿り付けるのか!?
【感想】 サミュエル・L・ジャクソン主演最新作。 本国アメリカでは大ウケしたらしいんですが、全くこの作品の存在を知りませんでした。少なくともサミュエル以外の出演役者を誰も知らないんですよ・・・何でも人気TVドラマ「ER」シリーズに出演している女優さんも出演しているそうですが、ドラマは見ないから全然判んないんだなぁ〜(溜息)
ま、そんな訳で、 上記の「あらすじ」を読めば大体想像付くだろうと思いますが、思いっきりパニック映画です。 逃げ場のない密室内で繰り広げられる毒ヘビvs乗客(&搭乗員)のパニック振りと「生き残りゲーム」を愉快に(?)見せてくれるウルトラB級パニック映画です。
うん。本当に猛烈にB級。でも大真面目に作ってるのに恐ろしい程B級に徹しているのが逆に清々しい!(笑) サミュエルも、乗客も、客室乗務員も、組織のボスも、誰も彼もみーんなすっげー本気なんだけど、最初っから最後まで徹底して有り得ない設定で笑わせるったらありゃしない!
そもそも機内に「毒ヘビ1万匹を搭載」って有り得ないんですが、そんな事はもうどーでもいいんですよ。 どーやら故意に振り撒かれたフェロモン物質にラリパッパ状態になったヘビ君達は、とにかく何が何でも熱源に向かって噛み付いて噛み付いて噛み付きまくってGO!GO! 別にヘビ君の視点なんて見せなくても全然いいんだけど、すげーマヌケな「ヘビ君視点の熱源センサー映像」シーンなんぞも盛り込みつつ、手始めにトイレでSEXするカップルや大事なムスコ君に向かって噛み付いてみたりする(笑)
その後もアホな展開の連続で、気を抜く瞬間なんか瞬き1つ分もありません! サミュエルが大真面目な顔で「もう俺ブチ切れちゃったぞー!○○をふっ飛ばしちゃうぞー!」と言った時には、流石にそこまでアホな展開は考えもしていなかったので(苦笑)、脱力を通り越してある意味「感動」すら覚えましたよ。えぇ!
最初っから「観客を笑わせてやろう」と演出していたら、コレほどまで笑えなかったと思う。 この作品のいいところは、何と言っても「誰も彼もが真剣勝負なのに余りにもアホ過ぎる」というB級臭が漂うトコロ。 しかも映像は結構手が込んでて、案外ビビっちゃう丁寧な作りだというのも「真剣勝負感」が痛くてステキ!(笑)
真面目なパニック映画を望む方には決して勧めませんが、「本気のB級コメディ」をお探しの方は必見の一作ですヨ!
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