2006年09月21日(木) |
ドラゴン・プロジェクト |
監督:スティーヴン・フォン 出演:スティーヴン・フォン アンソニー・ウォン ジリアン・チョン、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 整体院を営むユー・シウボウは妻に先立たれ、兄・ニッキー、妹ナタリーの2児の父親。小さな頃から子供達にカンフーを教え込んだシウボウの自慢は、かつて自分が情報部のエージェントだった頃の武勇伝。小さな頃は父の話を喜んで聞いてくれた兄妹も、大きくなった今ではホラ話だとバカにしている。そんなある日、父が何者かに誘拐されたのだ。どうやら父の話が本当だったらしいと知った兄妹は、父救出の為に立ち上がるのだが・・・
【感想】 ジャッキー・チェン製作総指揮、アクション指導は「マトリックス」のアクションを手掛けたユエン・ウーピン。 こんな素晴らしい香港カンフー映画が、何とぴよが住む名古屋では単館映画館で1週間限定公開。しかも上映は1日2回。 ナメている・・・ぴよが大好きなカンフー映画を世の中ナメ過ぎているっ!(怒)
本作の監督「スティーブン・フォン」氏、自ら主人公のニッキーを熱演。ってか、この方すっごく若い頃のジャッキーに雰囲気が似ていると思うんですけど・・・今後「第二のジャッキー・チェン」になってくれるのかしら?うふ♪ 妹ナタリー役は「ツインズ・エフェクト」シリーズの人気アイドル・ジリアン・チョンちゃん。ちなみにナタリーの彼氏役は、ぴよが今かなりお気に入りのダニエル・ウー君。もうこの映画たまらんよぅ〜!(萌)
そんな訳で、映画の内容は上記の「あらすじ」読めば判ると思うけど、丸々「スパイ・キッズ」のパクリ(苦笑) 「スパイ・キッズ」がスパイグッズ使わずに、代わりにカンフーで敵をなぎ倒すと思えば判りやすい。
でもこの映画は結構面白い設定にしてある。 この手のスパイ物は普通「絶対に自分がエージェントだと知られてはいけない」というのがセオリーのハズなのだが、この映画のおとっつぁんは「自分は情報部のエージェントだった」というのを誰彼なく吹きまくっているのだ(笑) 余りに自慢するから誰も信じない。それが逆に隠れ蓑になるという、なかなか手の込んだ設定です。
ユエン・ウーピンらしいアクション演出がふんだんに盛り込んであって、ワイヤーやフィルムの早回し&スロー等を駆使した見応えのあるアクションシーンを次から次へと提供してくれます。 でも、あくまでも本作は「本格アクションなのにコメディちっく」という路線を守って、ワイヤーの使い方やフィルムの早回しをわざと臭く安っぽく見せる事で、本格アクションファンにもB級コメディ好きにも楽しめるように計算して見せてくれます。 いや・・・本作のアクションはね、マジでかなりいいですヨ!アクション好きさんにはオススメ出来ますネ♪
確かに脚本にもたつきもあるし、ムダも多い。ダレる部分も多々ある。 それでも、エンターテイメント性やアクションシーンの質を考えれば、本作はハリウッドの大資本で作った鳴り物入りなのにまるで面白くない「フルCGアクション」なんかより、よっぽど見応えがあって楽しかったですよ。 B級コメディとカンフーアクションというのは、とても相性がいいんです♪
あぁ・・・それにしても、カンフーアクションにみんな飽きちゃったんでしょうかねぇ(溜息) こんなに面白い作品なのに、きっと世間に知らずに埋もれて行くんだわ。本当にアクション好きのぴよは悲しい。 劇場公開しない地方も多いでしょうから、DVDレンタルになったらせめて見てやって下さいよ。
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