2006年09月17日(日) |
スーパーマン リターンズ |
監督:ブライアン・シンガー 出演:ブランドン・ラウス ケイト・ボスワース ケビン・スペイシー、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 忽然と姿を消したスーパーマンことクラーク・ケントは、自分の故郷を求め宇宙の果てを旅をしていた。しかし故郷のクリプトン星が完全に消失してしまった事を知った彼は、5年振りに第二の故郷・地球に戻って来る。ところが5年振りに地球に戻ってみると、恋人ロイスが1児の母となり婚約者と同棲している事を知り愕然とする。更に宿敵レックス・ルーサーは刑務所からまんまと出所して、新たな野望を秘め動き出していたのだ。
【感想】 子供の頃、1番のお気に入りTシャツは「S」マークの入ったスーパーマンのTシャツでした@ぴよです。 本作は一応1978年公開の「スーパーマン」と1980年公開の「スーパーマン・2」の5年後という設定らしいですが、前2作を見ていなくても本作だけでちゃんと話は判るように作られていると思います。
まずね、本作の予告編を見た時に「スーパーマン」を演じるブライアン・シンガーの姿を見て「この人の顔ってCG?」と思うくらいクリストファー・リーブに雰囲気が似てるなぁ!と思ったんですよ。 彼は元々TVには出ていたそうですが、本作でスクリーン・メジャーデビューらしい・・・それにしてもよくもこんなに雰囲気の似た美形を探して来たもんだと感心しましたねぇ。
更にいきなりジョン・ウィリアムズ氏の、あの伝説の名曲「スーパーマンのテーマ」が流れるんですよ。 こりゃー卑怯です。この段階でぴよも着てた服を脱ぎ捨てて空に飛び出そうかと思いましたヨ!←ちょっとウソ
で、本作ですが。 スーパーマンが突然姿を消して5年後、当時はみんなスーパーマンに助けてもらえて当たり前だったのが、いざスーパーマンがいなくなってみると・・・事故や犯罪の数は相変わらずだけど、何だかんだでちゃんとやって行けてる訳ですわ(苦笑) しかも恋人・ロイスは自分の事を貞淑に待ってくれているかと思いきや、さっさと新しい恋人を見つけて子持ちになり、更には署名記事で「なぜ世界はスーパーマンを必要としないのか」という記事を書いてピュリツァー賞まで受賞。 もう俺様って出る幕ない訳ぇ?と愕然とするスーパーマンは妙に可愛い(笑)
結局はレックス・ルーサーのお陰で(ん?)スーパーマンもその存在意義を世間的に再認識してもらえる訳ですが。 見せ場は前半の飛行機を止めるシーンと、後は後半の新大陸出現を阻止するシーン。正直言うと前半の飛行機シーンの方がクライマックスよりも絵的にハラハラドキドキして面白かった。 それより、本作のスーパーマンは案外弱い。ってか、こてんぱんにやられている。うーん。 スーパーマンってこんなに弱かったっけ?・・・ま、展開的には面白いのでコレも悪くはなかったんですが。
この手の作品は、映像技術が進めば進む程見応えが出てきますからネ、そういう意味では今この作品の続編を作るのは、古くからのスーパーマンファンには嬉しい映像の数々でしょう。 正直「続編」なのか「設定を少し変えたリメイク」なのか微妙なライン・・・例えば映画冒頭のテーマソング、ロイスとの夜のランデブー飛行シーン、そしてラストのカット等は、明らかに旧作の名シーンを再現する事で根強いスーパーマンファンのハートを掴もうという意図が見える訳です。
こういう数々の名シーンの再現を見せられると、思わず「どうして地球をグルグル回して時間を戻さんのぢゃよ」と、つい頭の中は「続編」ではなく「リメイク」を見ている気分になってしまうではないか(苦笑) ※ 意味の判らない方は「1987年版スーパーマン」をご覧になって頂ければ・・・
ま、でも「続編」としてはとても面白く作られていました。 次回作への布石も磐石ですし(コレって当然だけど次回作あるよね?)、レックス・ルーサーのキャラもジーン・ハックマンとは随分印象が変わったけど、コレはコレでケビン・スペイシーらしい独自のキャラを打ち立てていて好感が持てました。 もう少しブランドン・ラウス君に独自のオーラがあればいいのですが・・・何本かこのシリーズを撮っている内に、彼の中で何かが覚醒していつかしっくり来る日が来るかもしれません。
少なくともこのシリーズは、今後も温かく見守って行く事になるだろうと思いますネ。
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