2006年08月25日(金) |
笑う大天使(ミカエル) |
監督:小田一生 出演:上野樹里 伊勢谷友介 関めぐみ、他 オススメ度:☆☆☆−
【あらすじ】 母を亡くして天涯孤独の身になった17歳の女子高生・司城史緒の前に、その存在を全く知らなかった生き別れになった兄・一臣が現れる。実は司城家は旧・伯爵家だったのだ。一臣に引き取られた史緒に待ち受けていたのは超・上流階級の暮らしと、有り得ない程のウルトラお嬢様が通う「聖ミカエル学園」での学校生活だった。周囲に合わせて必死にネコを被ってお嬢様らしく振舞う史緒。ところで世間では最近「お嬢様」ばかりを狙った誘拐事件が多発していたのだ。
【感想】 カリスマ漫画家「川原泉」著の同名タイトルコミックの映画化。 漫画を余り読まないので原作コミックの存在を知らなかった。単に「上野樹里ちゃん主演のB級コメディ」だと聞いて、彼女のコメディエンヌっぷりが大好きなので(『亀は意外と速く泳ぐ』は特にいいネ♪)ちょっと期待して見に行きました。
まあ、本当にやっすいB級コメディですね。(きっぱり) どうやら噂によると、全く原作と世界観が違う?ようなのだが、原作を知らないぴよが見る分には結構楽しめた。 原作では史緒は関西弁を話していないらしいが、樹里ちゃんが脱力気味につぶやく関西弁はかなりハマってるし、彼女のすっとぼけた表情や様子はなかなか板についていて見ててとっても愉快だし♪ 伊勢谷クン演じる妙に情に厚いカッコイイ一臣さんも、とってもステキだったしね(^-^)
それにしても話は薄っぺらい。 クライマックスの戦闘シーン、ありゃーもう少し短く出来ないですかね?ぶっちゃけ眠たくなりましたよ(苦笑) それからパーティーのシーンもさ、コレは原作にある設定なんですか?んであんな妙な衣装着てるんですか?超お嬢様達が集まってコスプレして楽しむお茶会パーティーなんだから、もーちょっとブリブリした可愛い衣装(例えば中世ヨーロッパのドレスみたいなヤツよ)の方がイメージに合うんだけどなぁ。みんなすんげー変な髪形してるし。
VFXがショボいのは、まあいいですよ。 低予算映画なんだろうし、もしかしたら敢えてああいう安っぽいCG処理にしてるのかもしれないし。
クライマックスで一臣の職業を聞くエピソードでは、ちょっとウルッとしちゃったんだけど(まさかホロリシーンがあるとは予想してなかったので)、もうちょっとエピソードがキレイにまとまってればいいのになぁ〜・・・兄妹愛をもっと前面に押し出した演出をクライマックスまでに見せてくれれば、もっとこのシーンは生きたのになぁ〜と思いましたね。 とにかく全体的に何もかもが中途半端な印象が強かったですよ。
多分原作コミックのファンの方にはコケ下ろされそうな作りですが、原作を全く知らずに「低予算B級コメディ」を楽しみたいという気持ちだけで見に行った方には、それなりに楽しめる作品になっていただろうと思いますよ。
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