監督:ジョン・ムーア 出演: リーヴ・シュライバー ジュリア・スタイルズ ショーン・フィッツパトリック、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 6月6日午前6時に我が子を出産するも、子供は死んでしまった若き米国大使館員ロバート・ソーンとキャサリン夫妻は、たまたま同じ時間に生まれた赤ん坊を我が子として育てるように神父に頼まれて、「ダミアン」と名付けて引き取った。ダミアンが5歳の誕生日に乳母が謎の死を遂げ、ロバートの元に神父が訪れてダミアンは「悪魔の子」だと告げるのだったが・・・
【感想】 1976年に公開されて大ヒットしたホラー「オーメン」のリメイク。 1000年に一度の「666並びの日(06年6月6日)」にちなんで、全世界06年6月6日同時公開! ぴよは何度も書いてますが、子供の頃からホラーが苦手。だから76年版は見ていないです。自分で見ていないけど余りにも有名な話なので、大体の話のあらすじと結末は知ってました。
既にホラーに耐性が出来た事を自分でも悟ったので、それほど気負わずに気軽な気分で見に行きましたヨ。
んな訳で、リメイク版ですが。 思った通りぜーんぜん怖くなかったです。ってか本作はホラーよりもサスペンス色がかなり濃いですね。 76年版にかなり忠実に作られているそうですが、当時も全然怖くない「サスペンス色が濃い」作品だったのかな? イメージだけで「オーメン=めっちゃくちゃ怖いホラー」と思ってたので、結構拍子抜けしちゃいました。
ときどき「ワッ!」と驚かすよーな映像で観客をビビらせるんですが、基本的に惨殺シーンは「おぉ!お見事!」と言いたくなるような技アリで「キレイ」な死にっぷりです(をい) 首切りシーンは76年版と違うらしいんですが、ぴよは本作の首切りシーンは結構好き♪映像も鮮やかでキレイでした。
どーして全然怖くないのかなぁ?と考えてたんだけど、ホラーお約束の「わざとらしい溜め」が全くないんだよね。 サクサクッと皆さん昇天して下さるので、「来る、来る、来る・・・キターッ!」っていう「これから怖がる準備」が全くなくて、更に言えば妙にCG技術が進んじゃったからなのか?映像もとってもキレイで、それが逆に「恐怖心」を煽らない原因になったんじゃないか?って気もします。
でもサスペンスとして見ると、なかなか良く出来た展開だと思いますよ。 この展開が76年当時にほぼ忠実だったなら、ホラーとしては傑出した「練られた脚本」だったんじゃないですか? 伏線の張り方やネタの出し方も巧みですし、キリスト教(ユダヤ教)系宗教観を絡めながら、クライマックスに向けて少しずつロバートを心理的に追い詰めていく部分は、大いに評価したいですね。
昔からのホラーファンで、76年版に大いに思い入れのある方には物足らないのかな?って気もしますが、76年版をよく知らないぴよのような「にわかホラー耐性者」には、そこそこ楽しめる「サスペンスホラー」になっていましたよ。
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