監督:ショーン・レヴィ 出演:スティーブ・マーティン ケヴィン・クライン ジャン・レノ、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 サッカー国際試合の中、フランス代表チームの監督グルアンが衆人環視の中で何者かに殺され、更に彼の指に光っていた世界最大のダイヤ「ピンクパンサー」が盗まれてしまった!ドレイフェス警視はマスコミから目をそらして、自らの手で事件を解決させて名誉を得ようと、バカでマヌケなクルーゾー警部に表向き事件を担当させ、更に彼の監視役としてクルーゾーの助手という名目でポントンを張り付かせたのだが・・・
【感想】 この映画のタイトルを知らない人はいないでしょう。故ピーター・セラーズの当たり役「クルーゾー警部」が大活躍する名作ドタバタコメディ「ピンクパンサー」が、リニューアルして蘇りました! 上記の名優達の他、殺害されたグルアンの恋人役でビヨンセがキャスティング。 流石にかつての名作コメディのタイトルを新たに作るには、これくらいの豪華キャストは必要なんでしょうねぇ〜
ピンクパンサー、初期の作品はぴよが生まれる前に公開されてますからねぇ。 実はピーター・セラーズが演じていた頃の作品がほとんど記憶にない。何とか「ピンクパンサー4」を薄っすら覚えている程度ですよ・・・でもクルーゾー警部のドタバタ振りに相当笑った、という記憶はあるんです。そんな程度です。
さて本作。 思いっきりアホでベタベタのお笑いですよ!イマドキこーいうベタなお笑いって逆に少なくなりましたよ。 そんな訳で、意外に新鮮な気持ちで楽しめる事が出来ましたネ。
ピーター・セラーズのイメージが定着しているので(彼の死後、別の役者で続編を作ったもののさっぱり売れなかった) スティーブ・マーティンはこの役を演じるのが相当難しかっただろうと思う。ピーター・セラーズの形態模写をやったのでは絶対に世間から叩かれる・・・それは先刻承知だったでしょう。 今回リニューアルするという事で、スティーブ・マーティンなりのクルーゾー警部、という全く新しいキャラクターを見事に作り上げていたと思いますネ。コレはコレで全く違和感なく受け入れられました。
ドタバタコメディとしての見せ方は旧作の雰囲気を大切に守っているけど、ピーター・セラーズならではのクルーゾー像からはキッパリと決別して新しいキャラクターとして見せたのは正解だったと思う。 旧作でのクルーゾー警部の見せ場「妙な変装」シーンも、本作ではほとんどない。変装?シーンが1ヶ所だけ出てくるけど、この変装の「とかげダンス」シーンは最高に楽しい!・・・クルーゾーに笑うんじゃなくて、ジャン・レノに大笑いでしたね。 ってか、よくこんなアホみたいな事やったよなぁ!(笑)<ジャン・レノ
名作のリメイク・リニューアル版と言うと、どうしても過去の作風と設定に引きずられて叩かれがちですが、本作はピーター・セラーズのクルーゾーを楽しんだ人も、過去の作品を全く知らない今の若者も、どちらの世代もきちんと楽しめる作品に仕上がっていたと思います。 話の設定も現代にしていて、クルーゾーがインターネットやってたり、それが事件解決の鍵になるのも新鮮。 ゲストヒロインのビヨンセ(役名付いてたけど、ほぼ実際の本人通りの役でしたわ)も堂々としたモノで演技もなかなかお上手したよ。それにクルーゾーの秘書役のエミリー・モーティマー嬢、よく知らない役者さんなんですがとってもキュート♪
本作がウケたら、このキャスティングで続編を作ってくれるんでしょうか・・・ ジャン・レノ、続編にも出てくれるのかなぁ?ちょっと楽しみだなぁ♪
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