2006年04月17日(月) |
Vフォー・ヴェンデッタ |
監督:ジェイムズ・マクティーグ 出演: ナタリー・ポートマン ヒューゴ・ウィービング ジョン・ハート、他 オススメ度:☆☆
【あらすじ】 独裁国家となった近未来の英国。夜間外出禁止令の禁を破り深夜に外出したイヴィーは、悪辣な自警団に取り囲まれてあわやというトコロで仮面を被った謎の男「V」に助けられた。政府転覆を狙うVは刑事裁判所を爆破、更に電波ジャックをした彼は、市民に「11月5日のガイ・フォークス・デーに国会議事堂へ集結せよ」と呼びかける。その一方で自分の恨みを晴らすべく次々と関係者を抹殺していくV。そんなVに出会った事で、イヴィーは自分の生き方を大きく変える事になる・・・
【感想】 ウォシャウスキー兄弟+ジョエル・シルバーの「マトリックス」コンビが放つ話題の最新作。 元ネタは1980年代に英国で発表されたコミックだそーだ。英国だから「アメコミ」じゃなくて「ブリコミ」? 予告編でナタリー・ポートマンのスキンヘッド姿を見て、かなり衝撃を受けたファンも多いんじゃないでしょうか?
さて本作。 正直言うとかなり微妙〜な感じがした。 まずは11月5日の「ガイ・フォークス・デー」についてのあらましや、ガイ・フォークス・デーに対する英国人の思いを理解出来ないと、ちょっと苦しい部分が無きにしも非ず。何故11月5日がこの作品のキーDAYなのか?は、映画冒頭で説明があるから知らなくても良さそうなモノだけど、出来れば下調べしておいてから見た方が話に入り込み易いと思う。
「微妙だなぁ」と思ったのはコレだけじゃない。 本作は上にも書いたけど、80年代に英国で発表されたコミック。映画をご覧になれば判るけど、当時のサッチャー政権を痛烈に批判した内容だった。・・・で、2006年の現在この作品を見てみると、かなりの人が「英国」を「米国」に頭の中で置き換えて考えるんじゃないかな? 少なくとも今のアメリカを批判する内容だと捉える人は多いと思うし、そういう意図は少なからず感じられる。
それがダメだという訳ではないけど、少なくとも日本人の肌にはあまり合う内容だと言えませんわな。 「ナタリー・ポートマン主演?のアクション娯楽大作」「マトリックスチームの新作」というセールストークを聞いて期待して見に行った人は、少なからずガッカリするんじゃないかと思いますよ。
アクションって言っても、仮面被った状態で演技するんですから制約多いですよね。・・・てな訳でぶっちゃけ動きに息を呑む程のモノはありませんし、もっとナタリー・ポートマンが活躍するんだとばっかり思ってたのに肩透かしだし、映像の作り方は確かにキレイだけど「マトリックス」を見た時程の衝撃はありませんしね。 そもそもヒューゴ・ウィービングがVの役を演じる意味ってあんのか?全く顔出てないんだよ?(^-^;
簡単に言っちゃうと「テロリスト擁護&保守政党をぶっ潰せ!」な話なので、反米(反英)派の方にはかなりウケが良さそうな予感ですが、単に「アクション娯楽大作」として考えると・・・うーん。お楽しみは少ないんじゃないだろうか?
と書きつつ、上記の「オススメ度」は低くしましたが、かなり「反米派」なぴよには(苦笑)結構楽しく見れました♪
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