2006年02月03日(金) |
ブラックキス(BLACK KISS) |
監督:手塚 眞 出演:橋本麗香 川村カオリ 安藤政信、他 オススメ度:☆+
【あらすじ】 新人モデルのアスカは上京したばかりで住む所がない。先輩モデルの紹介で周囲から「ルーシー」と呼ばれる女性・カスミを紹介されて、彼女の家に居候させてもらう事になった。ある日アスカは、マンションの部屋の向かいにあるホテルの部屋で男性が殺害されている現場を目撃してしまう。その死体は奇怪な装飾を施されていた。この事件後、アスカとカスミの周囲で次々と連続猟奇殺人が起こるのだが・・・
【感想】 手塚治虫氏の子息で「ヴィジュアリスト」として知られる手塚眞監督の「ヴィジュアル・サイコスリラー」 ただの「サイコスリラー」じゃなくて「ヴィジュアル・サイコスリラー」だそーだ。違いはよくワカリマセン(笑)
そもそもスリラー&ホラー系が苦手な訳で。 ←だったら見るなよ<自分(^-^; でもネタが「連続猟奇殺人」だから、きっと「犯人探しモノ」としても楽しめそうな予感がしたので、ちょっぴり期待しながら見に行ったのですが・・・コレは全然ダメでした。
とにかく話自体が全く面白くない。 エピソードも稚拙だし、見せ方も稚拙、編集も好みじゃなかったし、何よりオチと犯人像が全くダメダメ。 加えて言えば、主演2人の演技・・・特に橋本麗香嬢の抑揚のないつまらなそうな棒読みセリフには溜息しか出ませんヨ。 本作、主役クラス以外の脇を固める役者はかなり豪華なんですが、何だかただただ豪華俳優を無駄遣いしてるだけで、勿体無いとしか言いようがなかったですよ。特に草刈正雄氏の存在・・・ミスリード役にもならなければこの話の筋に本当に必要な役だったのかすら謎。嗚呼、勿体無い。
まず本作、色んな要素を盛り込み過ぎてるんですよね。 「ヴィジュアル・サイコスリラー」と言うくらいなんだから、猟奇殺人事件が軸になるのは当然のハズなのですが、肝心の軸ネタに対する伏線にもならない「女の友情」「恋愛」等をモリモリに突っ込んで、ちぃーっとも肝心の猟奇殺人に絡む伏線ネタが出て来ない。時々思い出したように伏線ネタが入るんだけど、どーにも印象が薄い。
結局蓋を開ければ「妙に手の込んだ死体映像」だけが華々しく登場し、内容はどれもこれも中途半端で全く面白くない。 面白くもないのにダラダラとエピソードが流れて、退屈で退屈で仕方なかったですよ。
「エグエグ死体映像大好きさん」には死体の絵を見るだけでご満悦になれるかもしれないですが、だったら過去いくらでも製作されている「理由なんてない。ただ何となく人が次々殺されて、主人公が怯えて逃げまくる」パターンの映画の方が、よっぽど気持ちよく楽しめる。 ネタがてんこ盛り状態、しかもどのネタも中途半端で主張なし・・・この状態で上映時間2時間超。コレは拷問か?(笑)
よっぽどカルトなB級スリラーがお好きな方以外には勧めませんよ。 一緒に見に行った友達も、退屈しまくって「居眠りモード」大突入でしたね。がっくり。
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