ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2006年01月31日(火) 燃ゆるとき

監督:細野辰興
出演:中井貴一
    鹿賀丈史
    大塚寧々、他
オススメ度:☆☆☆−


【あらすじ】
即席めんを主力商品にし、日本のみならずアメリカにも拠点を置く「東輝水産」は、アジア各国の格安商品に押されて米国現地工場の大々的な建て直しに迫られた。社長と現地法人社長の熱い信頼を受けて、資材担当の川本は単身渡米し再建に着手した。現地従業員の一時的レイオフ、大幅なコストカット、そして米国人の嗜好に合う新製品の開発を再建の柱にし、古株社員との軋轢を乗り越え、ようやく立て直しに成功したかに見えたのだが・・・


【感想】
高杉良氏著の大ベストセラー小説「ザ エクセレント カンパニー/新・燃ゆるとき」「燃ゆるとき」を元に脚本を起こし、商品開発と会社再建に命を懸けるサラリーマンを描いた作品。
高杉氏の小説は実在する企業「東洋水産(マルちゃんブランドでお馴染み)」をモデルにし、原作では実名を使用しているそうですが、本作では「東輝水産」と名前を変更してあります・・・映画も実名使っても問題ないと思うんだけどな。って言うよりもむしろ東洋水産さんにしてみれば、是非実名使用してもらいたいんじゃないかしら?(^-^;

高杉氏の原作は社名の実名使用しているくらいだから、きっとこの話はある程度事実に則っているんでしょうね。
映画のエピソードのどの部分が事実でどの部分がフィクションなのかは知りませんが、もしこの映画に登場する川本以下、社長や現地法人社長やその他の邦人社員のような素晴らしい人材ばかりが揃っている企業だとしたら・・・東洋水産さんはそりゃー鼻が高い事でしょう。

もうとにかく在り得ないレベルの人徳者揃いですヨ。
在り得ないレベルの人徳者揃いなので、巨悪のアメリカ企業にまんまとハメられちゃいますし(をい)
しかも、まんまとハメられたのに揃いも揃ってバカが付く程のお人好し。このお人好し揃いの企業が何だかんだで持ち堪えたんだから、よっぽどアメリカさんはマヌケと言うのかツメが甘いと言うのか・・・(こらこら)

いや、そーいう事ぢゃなくて(^-^;
要するに「企業で人を動かすのはマニュアルや巨大な力や資金ではなく『真心・誠意・思いやり』なんですヨ」という話なんだろうな、「どんなに大企業になっても初心を忘れず、信頼し合う姿勢と信頼に応えられる能力を持った人材を育てていく事が大切なんですヨ」という話なんだろうな、って思ったんですけどネ。

まあそんな訳で、とにかくいい話です。
倒産寸前の企業経営者の方が見たら、涙が怒涛のように流れて「俺も明日から東洋水産さんを見習うぞー!」くらいは思っちゃいそうな素晴らしいお話です。勿論文句の垂れる箇所なんてあるわきゃーありません。

でも・・・この作品、どうして「映画化」なんでしょう?
NHKさんにお願いして「プロジェクトX・2時間特別編」という形で製作してもらったり、はたまた演出上手な民放さんにお願いして2時間特番枠で作っても、全然事足りるんじゃないかと思うんですが。
確かにとてもいいお話ですが、わざわざこの作品を1800円払って映画館で見る人がどれくらいいるんだろうか?
少なくとも、一番映画を見に行く年層がターゲットにするネタではありませんよね?

役者の演技は良かったですね。中井貴一氏ってこういう誠実なサラリーマンの役がとてもよく似合う。
その他のキャストも芸達者揃いで見応えもありますし・・・でも「映画」と言うより「2時間TVドラマ」って感じ。
見て損はないですが、DVDレンタルでも充分なんじゃないか?って気はしますなぁ(^-^;







 ↑
クリックすると文字が変わる投票ボタン
姑息な手ですが、映画感想が気に入ってもらえたら
ポチ☆と押してやってください(^_^;)


My追加





 < 前の作品  INDEX  あいうえお順INDEX  次の作品 >


ぴよ [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加