監督:ビャンバスレン・ダバー 出演:ナンサル・バットチュルーン ウルジンドルジ・バットチュルーン ツォーホル(犬)、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 モンゴルの大草原に住む、とある遊牧民一家。夫婦と6歳になる長女ナンサ、妹とまだ幼い弟の5人家族だ。寄宿学校から戻って来たナンサは、洞窟で子犬を見つけて連れ帰った。ナンサは子犬に「ツォーホル」と名付けて可愛がるのだが、父は飼う事を許してくれない。ある日ツォーホルとはぐれてしまったナンサは、遊牧民のおばあさんから「黄色い犬の伝説」の話を聞かされるのだが・・・
【感想】 全国の「幼女ファン」の皆様、こんにちは! ←この書き出しはマズいだろ(苦笑) 予告編でナンサちゃんの真っ赤なホッペを見て、「コレは幼女フェチ(←だからぁ〜)として見逃してはいかん!」と、喜び勇んで見に行きましたよーだ!
真面目に本作のあらましを書くと、 「らくだの涙」で世界的に認知度の上がった新鋭ドキュメンタリー監督ビャンバスレン・ダバー氏の新作です。 本作は実在するモンゴルの遊牧民一家に密着して、ドキュメンタリータッチで撮影しながら、一応ドラマとして内容を構築しているという・・・「半・ドキュメンタリー/半・創作ドラマ」な作品です。
本作を一言で語ると「究極の癒し映画」ですか。
とにかく子供達の素朴で愛らしい様子は、幼女フェチじゃなくても思わずにっこりしてしまう事請け合いです。 それに、ナンサが出会う子犬の「ツォーホル」の可愛らしい事と言ったら!犬嫌いの人が見ても、この映画を見た帰りに思わずケンネルに寄って子犬を衝動買いしてしまいそうな魅力を放っていますヨ!
愛らしい子供&小動物、そしてめくるめくモンゴルの大自然。 子供に癒され、子犬に癒され、そして大自然に癒され・・・コレ以上何を求めるのかー!←このパターン最近多いワ
そんな訳で、非常に「かったるい」です。 遊牧民の日常を淡々とナチュラルに見せてくれるので、すっごく「緩い」です。 少なくとも、めくるめく展開の「ハリウッド映画」がお好きな方には決してオススメ出来ません。
でも、何だか「イイモノを見た」という気持ちにさせられる不思議な作品ではありますね。 遊牧民の素朴な生活を淡々と見せつけて旅情を誘いながら、「輪廻転生」にまつわるネタをうまく絡め、尚且つあくまでもドキュメンタリーとしての姿勢は保ち、誰もが「癒された!」と思わされるという、非常にバランスの取れた作品だったなぁ〜!と、構成の上手い作品だなぁ〜!と思わされましたね。
簡単に言えば「眠たくなる」んですよ(コラ) 余りに「癒し度」が高くなると、人って眠たくなるんです。少なくともぴよは眠くなるんです!
もちろん膝をつねったりして、何とか寝ないで最後まで見ましたが・・・睡魔との闘いは厳しかった。(^-^;
でも非常に質の高い、ちょっとお目に掛かれない魅力を放った「ドキュメンタリーっぽい」ドラマです。 「黄色い犬の伝説」のネタがいつ生かされるのか?と思ってたら、ラストのラストでナンサちゃんがとっても可愛い独り語りをしてくれるんですよ・・・このシーンを見た誰もがにっこりする事でしょう。
本作をご覧になる方は、前日までに体調を整えて充分な睡眠を取った上でご鑑賞下さい。 ぴよのように、半端に寝不足な状態で見るのとは全く違う感想が得られる事でしょう(薄涙)
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