監督:佐藤佐吉 出演:浅野忠信 哀川翔 奥田恵梨華、他 オススメ度:☆☆+
【あらすじ】 ちょっと未来の東京の片隅、消火器工場で働くハゲのミツオとアフロのフジオは今日も柔術の練習に明け暮れていた。工場の近くには粗大ゴミから産業廃棄物、果ては不要になった人間まで捨てられて埋められているゴミの山「黒富士」がそびえていた。ある日、黒富士からゾンビが大量発生して東京は壊滅状態と化す。それから5年後・・・一部の金持ちによって作られたシェルター施設の中では、ゾンビと人間を戦わせる「ゾンビ・ファイト」が娯楽として楽しまれていた。
【感想】 花くまゆうさく氏の同名タイトル・カルトコミックの映画化。 浅野サンも翔兄ぃも好きな役者さんなので、その2人が初共演で(意外な事に今まで共演した事がないそーだ)、しかも予告編を見たら「翔兄ぃ@ハゲヅラ+浅野サン@アフロヅラ」・・・コレ見逃したらあかんやろ!ってな訳で鑑賞。
ここ数年、この手の「カルトコミック(カルト小説)」の映画化って本当に多いですね。 ぴよは特にカルトコミックには興味ありませんが、元々B級映画は大好きなので、比較的取りこぼしなく見てると思う。
この手の系統の傑作は、何だかんだ言っても「下妻物語」なんだろうなぁ〜と思う。 (ぴよは個人的に「地獄甲子園」を推したいトコロだが、誰も聞いちゃくれないだろう。苦笑) 絵作りの突飛さ、ハチャメチャながら筋の通った気持ちのいい脚本、テンポの良さとキャラクター作りの丁寧さ。どれもとっても今の所「下妻物語」を越える作品はないんじゃないかなぁ?どーでしょ?
そんな訳で、なかなか本題に入りませんが・・・よーするに、本作も「もう1つ」といった感じか。
キャラクターはかなりいいですし、浅野サンも翔兄ぃもハマってますよ。 結構笑わせるシーンもあるし、映像なんて「結構」ドコロか「かなり」手が込んでたと思いますネ。 本人到って大真面目でシリアスなんだけど、ディティールで笑わせるという手法も磐石。いかにもこの手の作品らしい。
でも、これは個人的な好みの問題だと思うんだけど「ぴよはもう1つ乗れなかった」って感じです。 面白いエピソードも多いんだけど、どこか突き抜け切れていない感じです。ネタ自体が相当突き抜けてるのに、何かテンポが微妙に悪いというのか間延びするというのか・・・このアンバランス感がお気に召す方には最強なんでしょうが、ぴよには乗れない要因でしたね。
そもそもネタも内容も、相当「人を選ぶ」「万人受けしない」タイプの作品ですので、根本的にオススメなんて出来るわきゃーありませんがネ(笑) 特に義務教育を終了していないお子様年層には絶対にオススメしません。 相当エゲツないネタ、エゲツない会話が登場するので、この作品を見て真似するよーになったら目も当てられません。 もしお宅のご子息・ご息女が「友達と東京ゾンビ見に行って来る!」と言ったら、是非命懸けで止めて下さい(^-^;
B級カルトモノが好き♪という「大人の方」限定で楽しむべき娯楽映画ですワ。
|