2006年01月04日(水) |
ハリー・ポッターと炎のゴブレット |
監督:マイク・ニューウェル 出演: ダニエル・ラドクリフ エマ・ワトソン ルパート・グリント、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 クィディッチ・ワールドカップ決勝戦で「闇の印」が現れて人々は恐慌を来たす。そんな中で始まった新学期、魔法学校では100年振りに「三大魔法学校対抗試合」が行われる事になり、危険を伴うので17歳以上しか応募資格を与えない決まりになった。各校から代表者が選ばれた後、何故か14歳のハリーが4人目の代表者として「炎のゴブレット」が選んだのだ。 学校中から「抜け駆けだ」と非難を浴び、親友ロンまでもがそっぽを向く。孤立無援のハリーはどうなるのか?
【感想】 今更ですよ。よーやく見に行って来ましたわ。 もうそろそろこの映画も公開終盤でガラガラかなー♪と期待していったら、8割くらいの入りでしたね。こりゃーまだまだ当分は公開終了しそうになさそーだ・・・だったら別の映画見りゃよかったかなぁ(をい) 細々した説明は省きましょう。このシリーズの事を全く知らないって人もいないでしょうしネ。 原作未読のぴよですが、本屋に行けば「炎のゴブレット」がどれくらいボリュームのある作品かは判ります。 上下巻2冊で語られている壮大な物語が、たかだか2時間40分弱(これでも映画の尺としては長い方ですが)で表現しようという訳ですから・・・そりゃー忙しくもなりますわな。 簡単に言えば「原作のあらすじを忠実になぞったダイジェスト版」なんだろうなぁ・・・と。
一番驚いたのは冒頭の「クィディッチ・ワールドカップ」のシーンですよ。 前作までに(確か秘密の部屋だったか?)「内容に全く絡まないクィディッチのシーンならいらん」と書いたものの、映画冒頭の掴みとしてかなり面白くなりそーな絵を半端に見せておいて、いきなり肝心の試合シーンすっ飛ばしってどーよ?
確かにこのシーンで一番大切なのは「闇の印」が現れるというくだりだというのは判る。 それにしてもコレはいくらなんでも・・・だったら闇の印を出す場面を映画オリジナル脚本にして、もっと自然に見せてくれた方がよかったんじゃないの?と思うんだけどなぁ。 余りにも「原作の枠」に捕らわれ過ぎているんじゃーありませんか?
後さ、確か本作って「ハリーの初恋」も盛り込まれてて・・・って随分公開前に煽ってなかったっけ? 実は物凄く楽しみにしてたんすよね。楽しみにしてたのになんだよ、こりゃ! ・・・余りにもお粗末な「初恋」だから、いつ初恋してたのか判んなかったぢゃねーかよっ!!(^-^; ハリーって14歳だろ?14歳の健全な男子だったら思い切ってヤッちまえ手ぐらい握ってみろよ!
それからさ、←まだ吠えるか 今作でようやく闇の帝王「ヴォルデモート」のお姿が登場した訳なんですが・・・想像を絶するお姿でしたワ。 原作の表現を忠実に再現するとこの作品の様相になるんですか?そーなんですか? いやぁ〜、なんかハゲたショボい爺さんみたいなのが出て来たからびっくりしましたよ。ぴよが小さい頃に脳梅毒で鼻が落ちちゃったツルッパゲの爺さんが近所に住んでたんですがね、何だか懐かしい気持ちで見てましたヨ(苦笑)
まあ、物凄い勢いで吠えまくったんですが。 話自体はかなり面白かったですよ。絵もいい感じでしたし。 もう少しキャラクターの描き込みを丁寧にしてもらうと、話に厚みが出たんじゃないかなー?と思いますが。 でもこの「ダイジェスト版」にキャラの描き込みまで求めてしまうと、上映時間が5時間超くらいになりそーな・・・
だったら、思い切って原作本と同じく2作に分けて同時公開にしてもよかったんじゃないですか? 同時公開じゃなくても、2本まとめて撮って1年1本ペースで見せてくれた方が良かったんじゃないか?と思うんですよ。
きっと原作本はよっぽど面白い作品なんだろうと思う。 なのに、原作で語られている(であろう)キャラクターの説明、心と体の成長や心情の掘り下げが不十分な為に、単なるダイジェスト版になってしまうというのは余りに勿体無いと思うんですがねぇ。
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