監督:ロブ・マーシャル 出演:チャン・ツィイー 渡辺謙 ミシェル・ヨー、他 オススメ度:☆☆☆☆−
【あらすじ】 貧しさ故、花街の置屋に売られた少女・千代は、下女として働いていた。ある日、自分の身の上の辛さに耐えかねて橋の袂で泣いていた千代は「会長様」と呼ばれる紳士に慰められ、彼が芸者を従えていたのを目にした千代は、自分も芸者になれば会長様に近付けるかもしれない・・・という夢を抱くようになる。15歳になった千代は売れっ子芸者「豆葉」に目を掛けられて「さゆり」という名で芸者デビューし、念願叶って会長様と再会するのだが・・・
【感想】 あけましておめでとうございます。 今年もどうぞよろしくお願いします♪
てな訳で、2006年の第一発目はハリウッド製作・日本の芸者さん映画。 アチコチのサイトで色んな説明がされてるので、今更書くのも面倒だ・・・ってな訳で、本作のあらましや説明についてはどこかの親切なサイトでご覧になって下さいヨっと。←酒飲んで感想書いてるから、かなりいい加減っすよ。へへっ
この作品、色んなトコロで罵倒されまくってるそうですねぇ。 「全然日本ぢゃねーよ!」「衣装から所作、踊りも芸者ぢゃねーヨ!」「主人公を中国人が演じてどーするヨ!」等々
ま、そーいう事にこだわる方は「ドキュメンタリー日本・京都芸者の今昔」みたいなのを見てもらってですネ、
すげーキレイですよ! チャン・ツィイーちゃんがお美しいのは言うまでもないですが、映像美へのこだわりは相当ですね。 アングルにも非常にこだわっているし、小さなシーン一つ一つまでもとても丁寧に撮られていて好感持てましたね。 「日本にこんな場所があったらステキだネ♪」って白人サンの誰もが憧れる「アジアの秘密な場所」の話ですよ。 これが日本の京都だとか新橋だとかって限定して考えたら負けですネ(笑) それに音楽も壮大で詩的で優雅で決め細やかでステキでしたワ♪←さすがJ・ウィリアムズ!ビバ!!
チャン・ツィイーちゃんファンとしては、うーんとチャン・ツィイーを褒めたいトコロなんですが、ぴよは彼女よりも「さゆり」の子供時代を演じた「大後寿々花ちゃん」の方が評価は高いですね。 恐ろしい程の美少女ぢゃないですか!薄幸でありながら天性のカリスマを持つ、誰をも魅了する「さゆり」の幼少時代を彼女以上に魅力的に演じられる子役が世の中にいるんだろうか?
大後寿々花ちゃんには是非アメリカ留学して頂いてですね、ネイティブな英語を習得してもらって、将来ハリウッドで誰もがひれ伏す「日本から発信したハリウッド・セレブ女優」に育ってもらいたいものですよ。 事務所の皆さん、是非ご検討下さい(笑)
話自体は結構ミエミエな「芸者ガール・一代記」みたいなネタなので、それ程退屈もしないしそこそこ面白いし、だからこそなのか?日本人が見るには「まあ・・・どこにでも転がってそーな話だなぁ」程度ですが、 ぴよは個人的に、このラストは結構意外だったんですけど。 【以下、ネタバレの可能性大なので、未見の方は読まない方が懸命かと】
貧乏故に置屋に売られた少女。でもその類稀な美貌とカリスマとウィットに富んだ会話が出来る知性で、花街一の伝説の売れっ子芸者になったさゆり。 彼女の苦労と「芸者」という特殊な世界に生きて来た女の半生の締めくくりが「ハッピーエンド」ってのが、ぴよはなんだか面白味がなさ過ぎないか?と思っちゃったんですがね。 ←非常にひねくれ者なんですよ。えぇ(涙)
もっと言うと、実は勝手にラストを自分の中で考えてたんですよね。 「結局さゆりは会長にも見捨てられながらも、芸者としては一流になる。そして芸者を究めて桃井かおりを超える」 「いや、もしかしたら・・・会長に言い寄られるものの、涙を呑んで断り芸者道を究めて、桃井k(以下、略)」 そーいう、「芸者を究めて男を手玉に取って生きる、力強い伝説の芸者@でも淋しい生き物サ」みたいなラストを想像してたりなんかしたんですよ。考え過ぎですね。えぇ、考え過ぎました(笑)
勝手に想像して「フツーに大団円」だったからって、文句垂れるのはお門違いです。 だから本作はコレで全然OKなんだと思います。 って言うか、まともな感覚の人だったらこのラストじゃなきゃ納得行かないだろうと思いますよ(^-^;
「英語と日本語が奇妙に交錯してて不気味」とか、アラ探し出したらキリがないんで、そこらはザックリと忘れて映像美と役者の熱演を楽しむ「エンターテイメント」方向で評価してあげましょう。 非常に良く出来た「欧米人向け@日本っぽい(←あくまでも『っぽい』ね)ステキ映画」になっていると思いますネ。
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