監督:ピーター・カッタネオ 出演:クリスチャン・ベイヤース サファイア・ボイス ヴィンス・コロシモ、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 一攫千金を狙ってオパール採掘する為にオーストラリアの田舎町に移住してきた一家。ここで静かに暮らす兄のアシュモルの悩みは、9歳の妹ケリーアンが目に見えない友達「ポビーとディンガン」の2人としか遊ばない事だ。ある日ケリーアンが「ポビーとディンガンがいなくなった」と大騒ぎ。最初はまともに取り合わなかったアシュモルだが、日に日に弱っていく妹を見て遂には「尋ね人」のビラを作って町中に貼るようになる。
【感想】 ベン・ライス著の同名タイトル小説の映画化。
「この物語は21世紀の星の王子様だ by シドニータイムズ紙」 ふむふむ♪・・・ファンタジー好きな日本人のハートもガッツリ掴むナイスなコピーですわい♪ 予告編を見た時も、かなりファンタジーに偏ったヒューマンドラマを期待していたぴよですが、実際に映画を見ると意外にもそれほどファンタジーって感じはなく、むしろ「へ!?」と肩透かしを食らった感があります。
ぴよが本作を見て、率直に感じたままに上記の「あらすじ」を書き換えると 「頭のイカれた妹の妄想癖のせいで、町中から犯罪者の濡れ衣を着せられる気の毒な一家の話」 という感じでしょうか。←無茶苦茶書いてますが、マジでそーいう風にしか見えなかったんだもん(^-^;
いきなり感じの悪い書き方ですが、 要するに「信じる事の大切さ」を説いているんでしょう・・・まあ、ファンタジーの基本ですね。
基本ですから、信じなきゃ〜お話になりません。 で、映画を見ていて「ポビーとディンガン」の存在が最後の最後まで全く信じられなかったのは、ぴよがヨゴレだからのか映画の作りが悪かったのか、一体どちらなんでしょうか? まあ・・・ぴよの心に問題があるんでしょう。きっと殆どの人は信じられたんでしょう。えぇ。
ですが、映画の登場人物も本当に信じていたのかかなり怪しい感じがする。 兄アシュモル君(←物凄く芸達者な子役!しかも可愛い♪)ですら、妹の具合が悪くなったから信じたフリをして探してあげようとしている風にしか見えないんですよ。 親なんて明らかに否定してるけど「娘がうるさいから仕方なく話を合わせてやっている」って感じですし。 町の人達の反応も「イカれた気の毒な子供」に同情して話を合わせてあげてるようにしか見えない。
そもそも町中の誰もが「犯罪者」だと信じて疑わなかったアシュモル君一家なのに、冤罪が晴れた途端にこういう展開というのは余りにもムリがあり過ぎますよ。 それに問題の裁判自体も、「目に見えないモノを信じるか・否か」が判決を左右する訳でして、この判決自体も町の人達がいとも安々と受け入れてしまうというのが納得行かない。控訴しろ!控訴だ!!(笑)
まあそうは言っても「信じる事の大切さ」が本作の重要なキーになっているのは間違いない。
NYで成功しているだろう元彼よりも、ママはこの能無し親父と結婚した方が幸せだったって信じるべきなんだヨ! 誰も見向きもしない場所だけど、信じて掘り進めば必ず上物のオパールが採掘出来るんだヨ! ポビーとディンガンを町のみんなで信じれば、信じれば・・・ケリーアンの病気は治るんだヨ! 信じればママは貧乏でも幸せだし、信じればオパールは採れるし、信じれば妹の病気は治るんだ!・・・ふーん。
やっぱりぴよは性根が腐ってるんでしょうねぇ。えぇ。(涙)
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