監督:ジョン・ファブロー 出演:ジョナ・ボボ ジョシュ・ハッチャーソン ティム・ロビンス、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 顔を合わせれば喧嘩ばかりの兄ウォルター、弟ダニーの兄弟。留守番中にまたしても喧嘩になって、ウォルターに地下室に閉じ込められてしまったダニーは、「ザスーラ」と書かれたボードゲームを見つけた。兄に一緒にゲームをしようと誘うのだが相手にされず、ロクに説明書も読まずにゲームを始めたダニー。ところがこの「ザスーラ」というゲームは、引いたカードに書かれた事が現実に起こるという、世にも恐ろしいゲームだったのだ。
【感想】 1995年製作(日本公開96年)のパニック・アドベンチャー「ジュマンジ」の続編。 続編という言い方はちょっと違うかも?ジュマンジの原作者クリス・ヴァン・ゴールズバーグ氏が、ジュマンジと同じような設定で書いた第二弾と言った方がいいのかもしれません。ある意味「リメイク」に近いネ。
「ジュマンジ」未見で、しかも本作についてなぁ〜んにも知識を入れずに見たぴよです。 正直言うと「何だか印象の薄いタイトルだなぁ。見た端から忘れそうだヨ」なんて思いながら鑑賞したんですがね、コレが意外な事にかなり面白かったですヨ! 「めっけもんB級お子様映画(←めっけもんなのにB級でお子様向けかよ。苦笑)」って感じです。
話は「ジュマンジ」と全く同じ・・・ボードゲームを進めて行く上で、止まったコマの指令が実際に起こる。それを何とかクリアしながらゲームを進めなければいけない。元に(現実に)戻るにはゲームをクリアするしかない、という流れです。
まあ、確かに・・・と言うか、間違いなくバリバリに「お子様向け映画」です。 お子向け映画なんですが、大人が見ても充分面白いし絵作りもかなりいい♪ 脚本も秀逸で、クソガキ兄弟がゲームを進めて行く上で出会うキャラクターとのエピソードなんて、お子だけに見せるには勿体無いくらい良く出来た展開でしたね。 結構笑わせてくれるシーンも多いし、ハラハラドキドキするシーンもある。 伏線の張り方も見事でしたし、最後の最後までキレイにネタをまとめ上げてくれて気持ちがいいです。
確かにツッコミどころは満載です。 でも、この映画が「お子向けアドベンチャームービー」だと映画冒頭で理解した御仁なら、よもや 「どうして宇宙空間にいるのにフツーに息出来るんだよ!」 「空気がないんだから炎が出る訳ねーだろ」 「ってか、時間軸とかどーなってる訳?ちょっと説明不足なんちゃうん?」 ・・・等という無粋な事は言わないでしょう。むしろこの作品にツッコミ入れたら負け組ですよ(笑)
お軽ぅ〜い気持ちで楽しむアドベンチャームービーとしては、なかなか良く出来てると思います。 惜しむらくは、どーにもこーにも記憶に残りにくいインパクトの薄いタイトルだという事。 それからティム・ロビンス以外にメジャーな役者が出演していないので、なかなかマスコミに取り上げてもらえない→マスコミ露出度が低いと観客動員数が見込めない→あっちゅー間に公開終了の憂き目という、悲しい末路を辿りそうな予感を多分に秘めているという事でしょうか(苦笑)
少なくとも、昨日見た「チキン・リトル」なんかより、よっぽど面白い映画なんだけどなぁ〜(^-^;
|