監督:ジャン=ポール・サロメ 出演:ロマン・デュリス エヴァ・グリーン クリスティン・スコット・トーマス、他 オススメ度:☆☆☆−
【あらすじ】 泥棒だった父から手ほどきを受けたアルセーヌ少年は、父の指示で公爵家から財宝を盗み出して父に手渡すものの、翌日父は惨殺死体で発見された。それから15年後、怪盗となったアルセーヌ・ルパンはある財宝の在処を示す十字架の話を耳にする。財宝を探す名士達は同じく十字架を追うカリオストロ夫人を亡き者にしようとするが、ルパンが夫人を救い出して2人はたちまち恋に落ちた。ところがカリオストロ夫人には隠された別の顔があったのだ・・・
【感想】 1905年に発表され、今も尚世界中で愛され続けるキャラクター「アルセーヌ・ルパン」シリーズの映画化。 本作は小説「カリオストロ伯爵夫人」をベースにして、シリーズの中でもとりわけ人気の「奇巌城」と「813」のアイディアを取り入れて脚本を再構築したそーです。 日本では「ルパン」と言ったら不二子ちゃんと五右衛門と次元が出て来ないとみんな納得しないと思うけど、これは日本のアニメの実写版じゃなくて元ネタ小説の映画化ですから!間違えないよーにしましょう。
そんな訳でアニメの「ルパン三世」の方しか知らないぴよが見てますので、ルパンが出て来ると「確かにサル顔だけど髪型はもーちょっとタイトな方がいいのになぁ〜」とか、クラリスが登場すると「おじさまって言ってくれないし。って言うかいきなりルパンとちちくり合ってるし(涙)」とか、もう訳わかんない事考えちゃいましてネ(^-^;
原作の小説を知らなくてアニメだけを知ってる状態って、この作品見るのに著しく障害が多い気がしますヨ(ぼそ)
そんな訳で、頭がごっちゃになった状態で見ているからなのか?舞台が15年後に移ってからの展開の速さになかなか着いて行けなくて、しかもネタがてんこ盛りなのでセリフがババーッと流れて行くと「え?誰がどーいう設定?」という?マーク乱発状態になりましてね(薄涙)
ちょっとヤバいかぁ?・・・と思いながら見てたんですが、意外な事に話が進んでくるとかなりキレイに話が繋がってなかなか面白く見せてくれるんですわ。 ただぴよみたいな「アニメしか知らないアホたれ」には、もーちょっと丁寧な人物設定や状況の説明が欲しかった。 それとも、もう少し伏線かネタを減らしてもらえると有難かったかな。
泥棒さんの話ですから当然ですがお宝がザクザク映画中に登場するんですが、今作のルパンが手を掛けるジュエリーがとにかく溜息モノです!劇中のジュエリー、全てカルティエが提供してるんだってさ! スゴイよー。本当に「ひえぇぇぇ」って言うくらい豪華絢爛♪衣装もスゴイけどジュエリーよだれ出まくりー♪ ジュエリーだけじゃなく、セットや美術は相当手が込んでましたね。映像美を楽しみたい方にはオススメですワ♪
最終的にはかなりプロットの練り込んだ、丁寧な作りの娯楽大作に仕上がってるとは思いますが・・・ ぴよには少々上映時間が長かったですね。正直言うとボーマニャンとの対決の後のシーンはいらなかったかも。 きっと続編を作るつもりなんだろうなぁ〜ってのは判るんですが、次回作はここから始まるんだろーな♪くらいの伏線を匂わす程度にして、上映時間を1時間半程度に抑えてもらえるとよかったのになぁ〜と思いましたネ。
アニメの「ルパン三世」しか知らない方は、まず原作本を読め!とは言わないまでも・・・予備知識として「マリーアントワネットの首飾り事件」と「カリオストロ伯爵」についてくらいは調べてから鑑賞した方がいいかも?
・・・でもネ、この映画見ると原作本が読んでみたくなりますヨ。
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