2005年06月20日(月) |
50回目のファースト・キス |
監督:ピーター・シーガル 出演:ドリュー・バリモア アダム・サンドラー ロブ・シュナイダー、他 オススメ度:☆☆☆☆−
【あらすじ】 ハワイの水族館に勤めるヘンリーは名うてのプレイボーイ。ある日カフェで知り合った可愛い地元の女の子ルーシーを引っ掛けて、彼女に一目惚れしてしまったヘンリーは、翌日同じ時間に会おうと約束する。果たして翌日もカフェに行くと、ルーシーの態度が一変して冷たいのだ。混乱するヘンリーにカフェの主人がルーシーの重大な秘密を打ち明けるのだが・・・
【感想】 アダム・サンドラーとドリュー・バリモア共演のラブコメ。 ドリュー・バリモアは「チャーリーズ・エンジェル」シリーズですっかりお馴染みになりましたけど、アダム・サンドラーは日本ではまだそれほど知名度が高くないかな?ぴよは結構好きな役者さんですが、余り日本人ウケする大作モノに出演しない役者さんなので(コメディアンだからしゃーないのか?苦笑)
これは予告編でも流れているし、公式サイトでも記述されてるからネタバレではないと思うので書きますが、上記のルーシーが持つ重大な秘密というのは「一晩寝ると前日の記憶を全て失ってしまう」という短期記憶障害があるという事です。 「短期記憶喪失障害」をネタにした作品は過去沢山ありますが(メメント等はその代表)、1日は持つけど1晩寝ると前日の記憶がなくなるという記憶障害があるのかは謎。 多分この映画の設定として必要なので作った架空の症状なんじゃないかと思いますわ。
とにかく楽しい作品でしたねー♪これは面白かったっす(^-^)
キャラクターの作り方もいいし配役もバッチリ。 「1日しか記憶がもたない」ルーシーに恋をしたヘンリーが、何とか自分を彼女の記憶に刻み付けようと、毎日手を替え品を替えてアプローチするくだりなんて大笑いですよ! 周囲のキャラも秀逸。ヘンリーの友人ウーラを演じるロブ・シュナイダーは最高ですワ♪
ヘンリーが水族館に勤務しているという設定もいい。きちんと芸達者な動物達をエピソードに加えて楽しませてくれるし、場所がハワイだというのが生きる設定だったと思いますネ。 もっともハワイが舞台というのは、ルーシーの記憶障害を設定上成立させる為には季節感のない場所が舞台じゃなければいけない、という必要に迫られての事だとは思いますが。
どんなに愛し合っても翌日には自分の存在すら忘れてしまう彼女。 だから毎朝彼女と新しく出会って、毎日彼女と恋に落ちる。 「恋は障害があればあるほど燃え上がる」と言うけれど、これほどの障害がある話は未だかつてなかったでしょう(笑)
そんな彼女に少しでも自分の事を思い出してもらいたくて、ビデオに撮って毎朝彼女が起きたらまず見せるという工夫をするようになりますが、ここら辺りからまたグッと話がおセンチになってステキになります♪ ハッピーエンドがお約束なのがラブコメですから、どーせ最後はこーいうオチよネ・・・と予想しながら見てたんですが、これがぴよの思惑に反して「え?この状態でアリですか!?」という着地点でした。 ちょっと予想外のラストでしたが、逆にこの方がこの作品のカラーとして「最高のハッピーエンド」になってる。 問題があるとすれば(あるのかよ。笑)、アダム・サンドラーは絶対に「名うてのプレイボーイ」に見えない事、それからベタベタにロマンティックな恋愛映画が見たい!というタイプの方には、メインの恋愛ネタに絡まないエピソードが多過ぎてダレると感じる事くらいか・・・(^-^;
ま、でもお軽く楽しむラブコメとして必要な条件は全て満たしてくれた上に、今までにない設定にワクワクする。 数限りなく作られるラブコメ物の中でも、頭一つ抜きん出たお楽しみ溢れる作品ですヨ♪
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