2005年06月10日(金) |
バンジージャンプする |
監督:キム・デスン 出演:イ・ビョンホン イ・ウンジュ ヨ・ヒョンス、他 オススメ度:☆☆☆☆−
【あらすじ】 1983年、大学生のインウはある雨の日に出会った美しい女性テヒに一目惚れする。同じ大学に通うテヒに一途にアタックし、やがて2人は深く愛し合うようになる。その後インウが兵役に行く事になり「必ず見送りに行くから待ってて」というテヒの言葉を信じて待ち続けるが、遂に彼女が現れる事はなかった・・・それから17年後の2000年、インウは国語教師としてある高校に赴任して来た。ところが自分の受け持ったクラスのある生徒の行動がインウの心を揺さぶる事になるのだ。
【監督】 2001年製作の韓国映画ですが、何故か今頃になって日本で公開。 ビョン様(イ・ビョンホン)の人気にあやかってという部分も大きいと思うけど、何と言ってもヒロイン「テヒ」を演じたイ・ウンジュが自殺したという事が影響しているんだろうと思われ。 「一応チェックしておかなくちゃなー」とは思ってたものの、どーせオバ様が大挙して押し寄せるんだろうから落ち着いてから見に行こう、とのんびり構えていたら・・・公開終了日に駆け込み鑑賞になっちゃいました(^-^;
話は1983年の大学生時代のインウとテヒの関係から始まり、一旦話がブチッと切れて2000年に飛ぶ。 話が2000年にいきなり飛んだ段階では何がどーなってんだかよく判らないんだけど、2000年のインウのエピソードを見せながら折々に1983年当時のテヒとのやりとりや関係、そして別れを小出しにして見せて行って、それがどうして2000年の話に繋がるのか?という種明かしをして行くという「変則純愛モノ」といった趣でした。
ビョン様が「ウブな大学生」を演じるというのは余りに違和感がありますが、彼はなかなか芸達者だな。 「キラースマイル@おば瞬殺」というイメージのビョン様ですが、もし彼を全く知らなければ違和感を感じる事はなかったであろう・・・ウブな大学生と成熟した大人の男性、そしてテヒの面影を見つけて動揺する純情な男という顔を巧みに使い分けていたと思います。
もっともヨン様が詰襟着て雪だるま作っても(by 冬ソナ)許されるんだから、大学生のビョン様なんて全然OKでしょ(笑)
本作に関して全く情報を仕入れずに見に行ったので、「どーせありがちな韓流純愛モノでしょ」とタカくくってたんですが、話が進んでいくと「はぁ!?」という驚きの展開が待っていました(^-^; どーしてよりによってコイツなんですか・・・他の子だっていいぢゃんか・・・(←1人つぶやきながら鑑賞するぴよ)
ネタ的には確かに「究極の(そして永遠の)純愛」がテーマなんですが、ここまでヒネらなくてもいいんじゃないの?と思ってしまったんですよ・・・ だって「どうしてお前は俺を判らないんだ!?俺はこんなにお前を感じているのに!!」とビョン様が慟哭するシーン、めちゃめちゃ切なかったですよ!めちゃめちゃ切ないんだけどぉ〜、そこにいる「お前」のビジュアルが・・・ぴよに軽く拒否反応を起こさせていますけど(苦笑)
映像全般、特にテヒと不器用にワルツを踊るシーン等は物凄く美しい。岩山に上って手を広げて辺りを見渡すシーンも、ラストの鳥のように大空を羽ばたくがごとくカメラが景色を舐めて行く撮り方も、ノスタルジックで切なく美しい絵作りがされていて非常に好感が持てます。 話の展開自体も、エピソードの見せ方もよく出来た「秀作」だと思うんですが・・・どーも違和感が(^-^;
テヒを演じたイ・ウンジュ嬢、終始地味で抑え目ながら儚げな美少女を演じていてとてもよかったですネ。 ようやく手にしたと思ったら、するりと指の間からこぼれ落ちてしまう・・・そんな儚さを感じさせるのは、もしかしたらぴよの中で彼女が自殺してしまったという事実が頭の中にこびりついて、勝手に彼女の切なく儚い人生をテヒに重ね合わせてしまっているからでしょうか・・・
先の楽しみな才能溢れる美しい女優さんだったのに・・・本当に本当に残念です。 改めて心より彼女のご冥福を祈りたいと思います。
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