2005年05月14日(土) |
バタフライ・エフェクト |
監督:エリック・ブレス、マッキー・J・グラバー 出演:アシュトン・カッチャー エイミー・スマート ウィリアム・リー・スコット、他 オススメ度:☆☆☆☆+
【あらすじ】 幼い頃から度々記憶を失うエヴァンは、治療の為に7歳頃から日記を付けるようになった。13歳になったエヴァンはある事件がきっかけで引越す事になったのだが、肝心の事件の核心部分の記憶を失っていた。愛するケイリーに「必ず迎えに来る」と言い残し去ったまま時は流れる。7年後、大学生になったエヴァンは過去の日記を読んでいて失った記憶の断片を取り戻したのだが、それと同時に自分の力で過去を変えられる事に気付くのだ。
【感想】 2003年に「最も美しい男女50人」の1人に選ばれ、アメリカでは人気の高い俳優アシュトン・キャッチャー主演最新作。 ですが日本ではあまり知名度は高くないですよね?「デミ・ムーアのツバメちゃん若き恋人」というゴシック記事で名前くらいは聞いた事があるかな?って感じですが(^-^; 他に出演している役者も、芸達者ながら日本での知名度がイマイチな顔ぶれのせいか?ぴよが住んでいる名古屋では微妙に行くのが面倒な場所にある映画館2館でしか公開されていません。 そして公開初日に見に行ってみると、客席5割くらいの入りか・・・コレは早く見ないと公開終了しちゃうかも?
タイトルの「バタフライ・エフェクト」は映画冒頭でも説明がありますが、「蝶の羽ばたきが世界の裏側で竜巻を起こす」 要するに「初期の些細な違いが後々の結果に大きな差異を生む」という「カオス理論」の事です。映画中にエヴァンが愛するケイリーの幸せを願う余り過去の事実を改ざんする事で、とんでもない結末に変わってしまう事を指しています。
この映画は面白いぞ!!
やー!久し振りに褒め言葉に赤太文字使いましたー♪(笑)
でもホントにサスペンス映画として、久し振りに「やられたー!」と感心させられる作品に出会いましたねー♪ 軌道修正したハズの過去がもたらす現在の弊害の妙たるや、スリリングで先の展開が全く見えず、しかも考えもしなかった意外なオチ(これは人によっては想像付くかもしれないけど、ぴよには全く想定外だった)、どれを取ってもサスペンスとして超一級の出来だと太鼓判を押したいですよっ!
そもそも「過去を変える」という話は過去多く作られているけど、「過去改ざんネタ」の大前提って「結果的に未来(現在)の歴史を変える事は出来ない(もしくは変えてはいけない)」というセオリーの中でしか話が展開しませんでしたよね? この作品は、既存のそういうセオリーをかなぐり捨てているトコロ、更に言えば「未来の結果を変えれば絶対に話の辻褄が合わなくなって破綻する」と誰もが思っていたのに、きちんと観客が納得出来る形で(しかもちょっぴり切ないけどステキな着地点ヨ♪)辻褄を合わせてオチを付けているという点が非常に評価が高いです。
もっとも、「過去のある1点を変える事で、その後エヴァンが出会う人物も環境もガラリと変わるハズなのに、どうしてメインで登場する人物が変わらないのか?」というツッコミはありそうですが(←実際ぴよもそー思った。苦笑) そこまでリアルを追求したら、世の中から「映画」「サスペンス」という娯楽がなくなっちゃいますからネ。 そこんとこは片目をつぶって、ひとまず「エヴァンの周囲だけの未来変化」という事で納得して見てやって下さい(^-^;
少なくとも、サスペンス物としてこの映画はほぼパーフェクトに近いでしょう! これは間違いなくオススメの一本です!
ただし、上映館が少ないようですので・・・気になる方はお早めに見に行って下さい!本当にオススメですよ!!
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