2005年05月13日(金) |
クローサー(米・2004年) |
監督:マイク・ニコルズ 出演:ジュリア・ロバーツ ジュード・ロウ ナタリー・ポートマン、他 オススメ度:☆☆−
【あらすじ】 ロンドンに住む新聞記者のダンは、ある朝事故に遭った女性アリスを助けてお互いたちまち恋に落ちた。それから1年後に本を出版する事になったダンは、ポートレートを撮影してもらいに行った女性写真家アンナにまたしても一目惚れするものの、アンナに拒絶される。その後ダンのいたずらがきっかけで知り合った医師ラリーと結婚したアンナだったが・・・
【感想】 1997年に劇作家パトリック・マーバーが発表した大ヒット戯曲「CLOSER」の映画化。 30ヶ国に翻訳され、ブロードウェイや東京等100都市以上で上演されたこの伝説的戯曲を、マーバー氏自身が脚本を手掛けて映画化したというんだから・・・力の入れようが違いますよネ!
そんな訳で、当然だけどこの大ヒット戯曲の映画化に相応しいゴージャスなキャスティングが必要でしょう。 2組の男女の織り成す恋愛模様を演じる4人は、上記の出演者の他に「キング・アーサー(2004.7.29鑑賞)」ですっかり日本の映画ファンにもお馴染みになった「クライヴ・オーウェン@宇梶剛士に激似」を加えて、今世界の映画界で誰もが注目せざるを得ないよーな、まぶしくて目も眩むメンバーを取り揃えています。
・・・と、エラソーな事を書いてるぴよですが、実はこの作品の事をずーっと2003年に公開された(製作2002年)同名タイトルの香港映画(2003.4.24鑑賞)と勘違いしてました(^-^;
さて、本作ですが。 まず時系列に書いて行くと、まず新聞記者のダンとNYからやって来た元ストリッパーのアリスが恋に落ち、その後ダンとアンナが知り合ってダンがアンナに一目惚れ(でもこの時はアンナに拒絶される)。その後ダンのちょっとしたいたずらがきっかけでアンナと医師のラリーが知り合って恋人同士になるものの、ダンとアンナはお互いパートナーがいながらも惹かれ合う気持ちを抑えきれずに・・・てな感じですか。
登場人物が極端に少ない割に、なんともグチャグチャな話でして。
簡単に言えば、お互いパートナーがいるもの同士の不倫話なんですが、本作はそんなに簡単には語れそうにもない。 不倫自体にスポットを当てている訳ではなくて、どちらかと言うと浮気されちゃった側のパートナーそれぞれにスポットが当たっているような感じがしましたね・・・んー。でもそれだけでは説明が不十分な気がするなぁ(^-^; 少なくともジュート・ロウ演じた「ダン」は随分頑張ってたし、この物語をある意味引っ張ってましたしねぇ。
それにしても、どーにも理解の出来ない話でした(苦笑) そもそも誰に感情移入していいのか判らないんですよ。もっとも誰か特定のキャラに感情移入する類の作品ではないんだろうと思うんですけど、それにしてもキャラの誰にも共感出来ない作品って見てて辛いんですよね。 もしかしたらこの映画と同じような境遇に遭った人、遭わされた人なら共感出来るのかもしれないけど・・・
それにしても、クライヴ・オーウェン演じる「医師ラリー」の行動は怖かった。 もし自分のパートナーがここまで計算し尽して事を起こすタイプだったらどーしますぅ?自分がジュリア・ロバーツと同じ立場だったとしたら、ここまでやられたらハメられてるって気付かないだろーなーって思うのよ。それだけに怖いさ(^-^;
ラリーと対照的なのがジュード・ロウ演じる「新聞記者ダン」 全く計算出来ない・・・って言うか、ほとんど本能の命じるままに動くバカ(笑) 「恋人にウソは付けないから何もかも話す」ってのも幼稚過ぎるけど、相手にもそれを強要するのは更に幼稚。イマドキこんな事言うヤツいるかぁ?ちょっと信じられないくらいステレオタイプの「マザコンバカ」やっちゃってるしさー・・・ジュード・ロウの使い方、もーちょっと考えてあげてよーん!あんなに美形なんだからさー!
ダラダラした展開だけど「この作品を理解出来るのはホンモノの『大人の恋愛』をした事のある人だけですネッ」とでも言いたいんだか?ムダにセクシャルなセリフを役者に言わせて気取ってますが、ストリッパーシーン以外に映像的にセクシャルなシーンは皆無ですので、会話だけでソソられる程ぴよはウブではありません(ひー) ・・・あ。『ホンモノの大人の恋愛』とやらをした事がある人なら、この会話だけでウルウルゾクゾク来るんすか?
まー何にしろ、ぴよには何が言いたいんだかさっぱり判りませんでした。 はっきり言って話自体もぜーんぜん面白くなかったもん!(^-^; でもネ、やっぱ出てる役者がいいから絵的にはそれなりに満足出来るのよネ←ジュード・ロウ様の事ですぅ♪
意外な収穫だったのはナタリー・ポートマン。彼女はすんごく可愛かったし演技も良かった♪
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