2005年05月10日(火) |
ザ・インタープリター |
監督: シドニー・ポラック 出演: ニコール・キッドマン ショーン・ペン キャサリン・キーナー、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 アフリカ・マトボ共和国出身でアメリカとマトボの両国籍を所持するシルヴィアは、国連通訳の仕事をしている。ひょんな事でマトボの大統領暗殺を臭わせる会話を盗み聞きしてしまったシルヴィアは、通報した事で逆に自身が危険に晒されることとなる。シルヴィアを保護するシークレットサービスのケラー捜査官はシルヴィアを疑いつつも、彼女の境遇と自分が妻を亡くしたばかりという状況がシンクロして、いつしか互いに優しい気持ちを抱くようになるのだが・・・
【感想】 「愛と哀しみの果て」「ザ・ファーム」等を手掛けるオスカー監督、シドニー・ポラック氏の最新作。 と言うよりも、フツーの映画好きさんならこの作品に食い付かずにはいられないでしょう!何しろニコール・キッドマンとショーン・ペンという、共にオスカー主演賞を受賞した大物俳優の共演ですヨ!!
話はアフリカの架空の国・マトボ共和国の大統領暗殺計画をたまたま聞いてしまった国連通訳の女性と、彼女を保護しつつも彼女に対して疑念を抱くシークレットサービスの男との丁々発止、疑いながらも共感して淡い恋心を抱く様子、そして肝心の大統領暗殺に絡むマトボの国状とシルヴィアの隠された過去、更に暗殺計画の黒幕は? 黒幕探しに並行して、シルヴィアの言ってる事は本当の事なの?もしかしてシルヴィアの自作自演?もっと言うとシルヴィアが暗殺計画の一端を担ってるんじゃないの?・・・という謎も提示してですねー
ネタがてんこ盛りー!盛り過ぎー!(笑)
本当にネタがてんこ盛りなんです。 ですが、赤太文字で吠えましたけど非常に上手にまとめ上げているなぁ〜!という感じがしました。
映画冒頭からしてクライマックス〜ラストに向けての伏線はバッチリ☆だし、シルヴィアの境遇とケラーの境遇を絡める辺りも非常にスマート。ありがちな「混乱した国状のアフリカの小国」と国連との関わり、何故暗殺計画が持ち上がるか?という事についての説明も実に判り易くて、観客をムダに惑わす事はないのに詰め込んだネタが破綻する事もない。 とにかく非常に練られたプロットの、非常によく出来た脚本になっていたと思います。
更に見ドコロも多い。 本作、初めて国連本部での撮影が許可されたそーでして、クライマックスの映像なんてスゴイ迫力です! 加えてオスカー俳優の演技合戦・・・ニコールの美しさにノッケからノックアウトされっぱなしのぴよですが、彼女はその美しさだけでなく非常に質の高い演技を見せてくれますし(でもどーしてもその美しさに目が奪われちゃうぴよですが♪苦笑) ショーン・ペンも堂に入ったさすがの演技力!彼の演技は作り込み過ぎて鼻に付く、という意見もよく耳にしますが、確かにすごく作り込んでます。でもぴよは鼻に付く程ではないけどなーと思いながら見てた。
さて、本来ならコレだけ褒めたら☆5つ決定の太鼓判でしょー!と自分でも思うんだけど・・・
何だか面白くないんですよ(←をーい) 物凄くよく作り込まれてて、脚本良し・演技良し・映像良しの三拍子なのに、何故か面白味は感じない(^-^; 少なくともぴよは全くダレなかったけど、ダレるとかそーいう種類のモノじゃなくて単純に「面白い話じゃない」のだ。
いや・・・勿論ツボにハマる人にはすっごい面白いだろーし、冷静に考えると評価が高くて当たり前の作品には仕上がってるんじゃないだろうか?とは思うんですよ。 でも「何がどーすれば面白くなるのに・・・」という余裕すら持たせない、それなにの決して面白くはない(ふぅ〜)
何なんだろう?・・・ぴよが「バカ映画好き」だから?(^-^; 単純に「この映画とぴよとの相性が悪かったんだ」としか思えないんですが・・・みんなはどーなんだろ?
|