2005年04月25日(月) |
キングダム・オブ・ヘブン |
監督:リドリー・スコット 出演:オーランド・ブルーム エヴェ・グリーン リーアム・ニーソン、他 オススメ度:☆☆☆☆−
【あらすじ】 サラディンとエルサレム王との間で休戦協定が結ばれていた時代。若く美しい鍛冶屋のバリアンは、自分が勇敢な騎士ゴッドフリーの息子だった事を知り、「キングダム・オブ・ヘブン(天国の王国)」を作りたいという父の理想を受け継いで十字軍に入りエルサレムに向かった。エルサレム王に忠誠を尽くしやがて勇敢な騎士となったバリアンは、絶望的な運命を背負うエルサレム王と助け、そして王女シビラと禁じられた恋に落ちるのだが・・・
【感想】 「グラディエーター」「ブラックホーク・ダウン」等、歴史大作モノで大当たりを続けるリドリー・スコット監督最新作。 それより世の中の婦女子のみなさんには「オーリー」こと「オーランド・ブルーム主演最新作」と言った方が判り易いかもしれませんよね。恋のお相手王女シビラ役を演じるのは、アルマーニのモデルとしても有名なエヴァ・グリーン。 ・・・でもメイクがすんごい目張り入ってて怖かったんすけど(^-^;
ネタは十字軍。十字軍って世界史で習いましたよね?覚えてます? 簡単に書くと西暦1000年辺りから約200年間に渡って、ヨーロッパ諸国のキリスト教の皆さんが、イスラム教からの聖地エルサレムの奪還という名目で東方の利権争いをしたって事なんですが(←あくまでもぴよの私感ヨ。苦笑) この作品では1180年〜1187年くらいまでの期間の話を映画化してます。
ぴよは十字軍に関して余り知識がないのですが(それこそ世界史の教科書に載ってた程度の知識っすよ)、ちょこっと調べてみた感じだとこの作品はかなり史実に則って作られているような気がします。 映画に登場して来る人物名はほとんど史実のままの名前を使用しているようですし、エルサレム王の変遷やサラディンの行動もほとんど教科書で語られている通りに描かれているようです。 要するに、史実に則った話の中に「バリアン」という美青年をフィクションで加えてドラマティックにした話だと思っていいんじゃないかと思いますわ。
そんな訳で映像はさすがリドリー・スコット、物凄く緻密で丁寧に絵作りしています。 「時代絵巻」として充分楽しませてもらえた上に、主人公はビジュアルからして充分婦女子を喜ばせてくれる♪ しかも今回オーリーはヘタレバカ王子(←トロイの事っすよ。笑)じゃなくて、本物の英雄役。いつ弓矢を使うんだろーと思ってたら最後までソードファイトで頑張ってくれました(笑)
この映画、ぴよ個人的にはかなり好きな部類です♪えぇ♪
ただ、やっぱり「十字軍ネタ」って西欧・欧米の方(もしくはイスラム教徒の方)にはとってもお馴染みなんでしょうけど、日本人には余り思い入れのない歴史部分ですよね?学生時代にも「試験に出るから」って理由で年表くらいは覚えても、よほど興味を持った人じゃないと深くは知ろうともしなかったんじゃないかと思うんですわ。 ・・・興味のない時代の場所の話だと、どうしても「よく知らないから退屈」で片付けられちゃいそうな予感(^-^;
それとオーリーはとっても可愛いんだけど(正直言って今まで見た彼の出演作の中ではこの映画の彼が一番よかった) この壮大な時代絵巻の話の主人公としては、もう1つカリスマ性に欠けたと言わざるを得ませんわね。 そして・・・王女シビラとの恋愛シーンが弱い!弱過ぎる!つーかいらんっ!!(苦笑)
後、かなり今の時代の世界政治(つーか、はっきり言うとアメリカのイラク侵攻だな)に対する批判的?思想的?な意図を感じさせる作りでしたね。これはアメリカではどういう反応なんでしょうか?ちょっと気になる所です。 ・・・気にはなりますが、無宗教的な日本人の感覚からするとバリアンのセリフの多くに共感を覚えますネ。
時代物が苦手という人にはかなり厳しい作品だろーと思うけど、ぴよは結構好きです。この作品♪(^-^)
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