2005年04月23日(土) |
ハイド・アンド・シーク -暗闇のかくれんぼ- |
監督:ジョン・ポルソン 出演:ローバト・デ・ニーロ ダコタ・ファニング ファムケ・ヤンセン、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 母親が自殺した事がトラウマになり心を閉ざしてしまった娘・エミリー。彼女の心の回復を願う父親の心理学者デビッドは、ニューヨーク郊外の静かな湖畔のほとりに建つ屋敷に引っ越して来た。ところがエミリーは周囲と打ち解けようとせず、いつしか見えない友達「チャーリー」とのみ遊ぶようになる。心に傷を負った子供にはよくある事だと静観していたデビッドだが、やがて「チャーリー」は彼ら親子の生活を脅かすようになるのだった。
【感想】 デ・ニーロとダコタちゃんの共演という事で封切が待ち遠しかった一作。 それにしても予告編の作りがまたしてもミスリード?って言うか、そもそも公式サイトのイントロダクションからしてコレってどーなんでしょう?てな謳い文句ですよ。 「予測のつかないクライマックスと、父と娘の絆が生むヒューマニズムあふれる感動のドラマ」 「今まで目にしたことがない《超感動スリラー》と呼ぶにふさわしい」
・・・うーむ。コレはまず公式サイトのイントロダクションに赤太文字で「違うやろ」と吠えるべきでしょうか?(笑)
そもそもこの映画のカテゴリって「スリラー」なんでしょうか? どちらかと言うと「サスペンス」の要素が大きい気がします・・・が、いわゆる「チャーリーとは何ぞや」という部分はサスペンスであってサスペンスではない。もっと端的に言うと「結構簡単に誰でも想像が付く」(笑) スリラーに関して言えば、まあそこそこビビるシーンもありますが悲鳴上げる程のインパクトはありません。 絵的には不気味感たっぷりですが、製作者側もどんでんオチを大切にしたいという意図で作っているようです。要するに大して怖いとは思わないけどちょっとビビるかな?程度のテイスト。
本作の見ドコロは何と言ってもデ・ニーロとダコタちゃんの演技合戦でしょう。 両者共、その演技力では定評のある役者同士。個人的にぴよは「デ・ニーロって何やってもデ・ニーロ」というイメージがあるのですが(ファンの方、いつものように読み飛ばしましょう。苦笑)、本作に限って言えば彼の演技は秀逸でしたね。
で、ダコタちゃん。彼女は凄過ぎます。 今まで見た作品でも彼女の演技は「空クジなしの大当たり」でしたが、本作も相変わらず表情といい演技力・表現力といい文句なしのパーフェクト!どーして彼女はオスカーにノミネートされないんでしょうか?アカデミー賞はノミネートに年齢制限があるんでしょうか?(^-^;
そんな訳で、多分にこの作品は「主人公格2人の演技に頼った」作りという気がしなくもないです。 ダコタちゃんの細かい表情の変化、デ・ニーロの磐石な演技、彼らの演技が絡んだ事で得られる「スゴイもんを見た!」という満足感・・・そもそも登場人物の少ない話ですから、どんなにプロットをひねってもサスペンス部分は弱くなる。 だから彼らの素晴らしい演技に舌鼓を打てばそれでいい、という作りになってます。
そんな訳で、キャストがデ・ニーロとダコタちゃんじゃなかったら「B級サスペンスホラー」と吠えられるのがオチですが、彼らの演技を見るだけで満足出来るので平均点以上は付けられてしまうという・・・そんな卑怯な作品(爆)
映画のラストのラストのワンカット・・・コレがこの作品の最大にして唯一の「どんでんオチ」になってます。 見逃さないよーにしましょう(とは言っても、予想が付くと言えばそーなんですが。苦笑) そしてしつこいよーだがダコタちゃんは本当にスゴイ役者ですな。んで手足が長〜い♪今後益々楽しみです(^-^)
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