監督:ヴィッキー・ジェンソン 声の出演:ウィル・スミス(オスカー) ロバート・デ・ニーロ(ドン・リノ) レネー・ゼルウィガー(アンジー)、他 オススメ度:☆☆+
【あらすじ】 海の底に広がる大都会リーフシティ。洗鯨場で働くオスカーはいつか一発当てて大金持ちになりたいお調子者。一方海を仕切るサメのドン・リノは末息子レニーが心優し過ぎるのが悩みの種。ある日オスカーがレニーと共にいた乱暴者の兄フランキーに襲われるものの、たまたま落ちてきたイカリに当たってフランキーが死んでしまう。これをチャンスと見たオスカーは、リーフシティに戻って自分がサメをやっつけたんだと吹聴。一躍「シャーク・キラー」として人気者になるのだが・・・
【感想】 「シュレック」でオスカーを手にしたドリームワークスが送り出す最新CGアニメーション。 吹替えをやってる役者が大物揃いなのも話題ですよね。上記以外にもアンジー姐さんやジャック・ブラック、そして何故かマーティン・スコセッシ監督までご登場。スコセッシはよっぽどアカデミー賞に食らい付きたいんでしょうか?(笑)
海の中でお魚が主人公と言うと、誰もがピクサースタジオの「ファインディング・ニモ」と比較するでしょう。 でも映画の作りとしてはやはり「シュレック」と比較したいトコロ。 「シュレック」は散々パロって皮肉って笑わせてくれた作品でしたが、本作もそのテイストはそのまま、CG技術がより進化した上にキャラクターが熱帯魚さん達という事もあって、シュレック以上に色鮮やかで楽しい映像になってます。
てな訳で、楽しめたのは映画前半で散々笑わせてくれたパロディと、映画中に使われている楽曲くらい(アレ?) 話は磐石と言ったら聞こえはいいけど、先の見えたありきたりでワンパターンな展開ですし、コレと言って特筆したいようなモノは何もありませんでした。←今日も吠え(苦笑)
パロディ精神がキャラクター作りにも反映されてるのか、それとも豪華な俳優陣に吹替えてもらっている事をより強調して話題性を持たせたいのか、キャラクターは魚だけど顔は吹替えてる役者そのままになってるんだよね。デ・ニーロが吹替えてるドン・リノなんてちゃんと同じ場所にホクロがあるし、ウィルもレネー嬢もアンジー姐さんもホントに見たまんまのキャラ。 スコセッシに至ってはスコセッシ以外に見えない。膨らまないとハリセンボンにすら見えない(爆)
コレが「面白い!」と楽しめる人にはいいんだけど、ぴよは見てて「魚にする意味あんのか?」としか思えなくて(^-^; 逆に魚の話にしちゃうとどーしても「ニモ」と比較したくなる。ニモに比べるとやっぱり話の展開も見せ方も稚拙だという評価にならざるを得ないし、同社作品の「シュレック」に比べても、キャラを魚にしてしまった事で「ガキ向けで幼稚だよな」という印象にしかならない。
だったらキャラクターの顔を役者そのままでパロらないで、独自キャラにすれば良かったのか?・・・やっぱりニモと比べてしまうし、今更また童話キャラ引っ張って来る訳にも行かず。 じゃあ陸上の動物にしたらどーだろう?・・・あ。もうすぐ公開の「レーシング・ストライプス」と被りますか。 ・・・困りましたねぇ。奥さん。 ←誰に言ってんだヨ(笑)
ネタや展開は明らかにお子様向けなんだけど、散々パロって皮肉る辺りは明らかに大人向けの作り。 だからと言って「親子で楽しめる」という万人ウケ系なのか?と言われると、大人が鑑賞するには余りに物足らないし子供にはこの映画で一番楽しめるハズのパロディがほとんど判らないだろう。
見て胸糞悪くなるような作品じゃありませんから、親子でホドホドに楽しんで頂ければいいんじゃないですか? まあ、家族で見たい映画の意見が割れた時の代替案として・・・そんな感じですかネ(^-^;
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