ぴよの映画めった斬りコーナー
ぴよが見た新作映画・ビデオ・DVDを個人的趣味でぶった斬るコーナー
ぴよと意見が合わないからっていじめないでぇ〜ん!(^_^;)
【ネタバレも含んでますので注意してねん♪】

2005年02月16日(水) MAKOTO

監督:君塚良一
出演:東山紀之
    和久井映見
    哀川 翔、他
オススメ度:☆☆


【あらすじ】
法医学監察医の白川真言は特殊な能力を持っていた。彼は思いを残して死んだ人間の霊が見えるのだ。様々な霊が伝えたい思いを持って佇む姿を見て、彼らの伝えたい言葉を捜しながら司法解剖をする真言。だが半年前に不慮の事故で亡くなった妻・絵梨が何を伝えたくていつまでも自分の目の前に佇んでいるのか判らなくて悩んでいた。


【感想】
TVドラマ化した「きらきらひかる」等、ヒットを飛ばす郷田マモラ氏の同名コミックの映画化。監督は「踊る大走査線」の脚本等を手掛けたヒットメーカー君塚良一氏が初メガホンを取り、主演の真言役を14年振りの映画出演という東山紀之、妻・絵梨役を和久井映見、他にも映画やTVドラマでお馴染みの錚々たる顔ぶれを揃えてます。

映画冒頭は「ホラーサスペンスか?」と思ったんだけど、ヒューマン・ラブストーリーって感じですかね。
公式HPには『ゴースト』『シックス・センス』を超える泣けるホラー、と書いてありましたけど、ホラーじゃないっす。
だって全然怖くないもん。怖かったっつーかビビったシーンは一ヶ所だけ。どのシーンだったか書くと面白くないろだうからここには書かないけどサ(笑)

確かに「へぇ〜!」というちょっと意外なオチだったんだけど(まあ、途中で読めるけど)、見せ方は決して悪くないような気がするんだよね。
じゃあ何が良くなかったんだろう・・・って考えると、そりゃー1番マズかったのは東山クンと和久井映見ちゃんが全然夫婦らしくないっつーか、恋愛関係のある2人に見えないって事でしょうねぇ(苦笑)

どちらかのキャストミスなんだろうと思うのよ。東山クンの監察医は決して悪くなかったけど映見ちゃんが妻ってのはしっくり来ないし、幽霊姿で切なく佇む映見ちゃんはかなりハマってるんだけど東山クンが夫ってのはしっくり来ない。
どちらかの役者を変えた方が良かったよーな気がするなぁ。
ついでに言うとベッキーは全く必要ないね。つーか彼女の存在が著しくリアリティに欠けてて話がウソ臭く見える(笑)

いくつかの霊との対話エピソードを挟みながら主軸の「妻の伝えたい言葉を探す」というネタに持っていくんだけど、映画前半から中盤までのエピソードは「こーやって真言が霊の言葉に耳を傾けてるんだヨ」というプロセスを見せる役割と、後は「他の霊の言葉は判るのに、肝心の自分の妻が伝えたがってる言葉が判らない」という真言のやるせない思いを観客に提示しているんだろーなー・・・というのは判るんですが、個々のエピソードが独立し過ぎてるって言うのか、それぞれのエピソードが妻ネタに上手に絡んでないし伏線としても生かされてないって言うのか。

それぞれのエピソードが、それ1つでちゃんとした話としてまとまり過ぎてるのよね。
だから1本の映画を見てるというよりも「世にも奇妙な物語・霊ネタ特集」を見てるよーな気になっちゃう(笑)
君塚氏は「踊る大走査線」を長年手掛けて来ただけあって、室井滋女史の使い方もソツがないし(要するに笑いネタだね)、ゲスト俳優(という訳でもないのか?)の武田鉄也氏の起用もウマい。
話もダレないし、ちょっぴり泣かせなシーンも盛り込んで(ぴよは全く泣けなかったけど)キレイにまとまってる。

でも「TVの2時間ドラマ特番で充分ちゃう?」くらい。(^-^;
もう少し全体の流れが1本にまとまってるといいのに・・・監察医や刑事のやりとりにリアリティがなかろーが(をい)少なくともドラマとしては面白味は充分にあったし、花火のシーンもスゴくキレイだったしさー・・・

そーは言ってもやっぱり「TV2時間特番」の枠を出ない感じだよなぁ。うーむ。







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