監督:ニック・カサヴェテス 出演:ライアン・ゴズリング レイチェル・マクアダムス ジェームズ・ガーナー、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 病院で療養生活を送る老人性痴呆症の婦人を毎日見舞う老人は、今日も物語を彼女に読み聞かせていた。それは1940年の夏に南部の小さな町で出会った若き男女の物語――休暇を過ごしに都会からこの町にやって来た17歳のアリーは、地元の製材所で働く心優しい青年ノアと出会い恋に落ちた。だが楽しい日々は長く続かない。金持ちの令嬢アリーとノアは余りに身分が違い過ぎ、アリーの将来を心配する彼女の両親によって2人は引き裂かれてしまうのだ・・・
【感想】 全米1200万人が涙し、あれだけ世のおば様方を涙させた「マディソン郡の橋」の興行収入をサクッと抜いてしまったという、正に鳴り物入りの熱烈純愛映画のご登場です。 原作は「メッセージ・イン・ア・ボトル」「ウォーク・トゥ・リメンバー(2003.1.7鑑賞)」に続いてこれが3作目の映画化となる「お涙小説の巨匠@ニコラス・スパークス」氏のデビュー作。 ちなみに「ウォーク・トゥ〜」は見たんだけど、こーいうかったるい話って余り好みじゃないので「メッセージ〜」は見てないんだよネ・・・だったらどーしてこの作品を見たのか!?<自分(苦笑)
さて、そんな訳で本作も直球ど真ん中な「泣かせラブ映画」です。 何のヒネリもありませんし、一応展開的には「実はネ・・・」というオチネタがあるのですが、これは別に観客に対して「まさかそんな事だっただなんて!!」等と驚かそうなんて気は毛頭ありません。 仮にそんな気があったとしても誰も驚きません。つーかほぼ100%誰もが先の展開が読めるハズですから。
要するに、先の見える当たり前の展開を見せておいて、それでも泣いて頂こうという作品な訳です。 頭使う場所なんて皆無ですから、ただただ見せてくれる物語を素直に見て、そして素直に泣けばいいのです。 ・・・どうしましょう。感想が終わってしまいました(爆)
これでは余りに陳腐な感想なので、もーちょっと書き足しておきましょう(^-^;
ぴよが一番お気に入りのシーンは(←いきなりコイツは何を言い出すか?笑) 再会したアリーがノアに連れられて行く「白鳥てんこ盛りスポット」のシーンです。 こりゃー掛け値なしにスゴい!どーやって撮影したんだろ?この白鳥達は実際にここにいるの?つーか、この映画全般に言えるんだけど猛烈に風景が美しいんですよ! 映画冒頭からその圧倒的な映像の美しさにはノックアウトされっぱなしでしたわネ♪
後ね、アリーのママが語る自分の昔話のシーンにはジーンと来ましたネ。 彼女のエピソードは誰もが納得出来る話だった。でもこの作品では、あくまでもママの話は一般的な幸福論としての象徴的な例として取り上げていて、そのエピソードに対して「でもみんなが求めているのは永続的な愛だよね?」という対比する意図で使われていました。
でもネ、 多少は酸いも甘いも嗅ぎ分けたおばはん(←ぴよの事だよ。あぁ、そーだよ。涙)から言わせれば・・・ 「青臭い事言ってんぢゃねーよ!永遠の愛なんてある訳ねーだろ!金だヨ、世の中金がモノ言うんだヨ!」
嗚呼・・・すいません。 純粋な心の方、どうかこの映画を見て素直に感動して下さい。そして永遠の愛を賛美して下さい。
そしてぴよのよーなひねくれモノのアナタ・・・一緒に腐りましょう。そーしましょう(涙)
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