監督:イム・サンス 出演:ムン・ソリ ファン・ジョンミン ポン・テギュ、他 オススメ度:☆+
【あらすじ】 弁護士の妻ホジョンは冷め切った夫婦関係に退屈していた。夫のヨンジャクは愛人の家に足繁く通い、義父は余命いくばくもない状態。姑も不倫をしており養子に迎えた我が子に接する態度は冷たい。深夜部屋で裸で逆立ちしているホジョンの姿を隣家の高校生ジウンが盗み見していた。それに気付いたホジョンは翌日ジウンの姿を見つけて後を追い、彼と共に映画館に入る。こうしてホジョンとジウンの関係は始まったのだが・・・
【感想】 「オアシス(2004.4.12鑑賞)」で脳性麻痺の女性という難しい役ドコロを体当たりで演技して話題になったムン・ソリが、オアシス撮影後に出演した作品。2003年の製作です。
ムン・ソリ嬢演じる主人公ホジョンは、元ダンサーだったものの結婚後は専業主婦になって、趣味でダンスを続けながら養子として引き取った我が子を育てている平凡な妻・・・という設定みたいなんですが、とにかく判りにくいんですよ! 映画が始まってからずーっと、延々と色んなシーンがバラバラと提示されるのですが、人間関係がはっきり判るまでに随分時間がかかったよーな気がする。判んないから見ててつまんない。←いきなり吠え(笑)
まあ・・判りにくかったのはぴよのおツムの問題かもしれないから置いといて。 映画のタイトル通り、登場人物がどいつもこいつも浮気しまくっている。ホジョンの夫は若いねーちゃんにゾッコンだし、姑も臨終間際の夫を放り出しておっさんとの逢瀬を楽しんでいる(でもコレは舅の死後明かされるんだけど) そしてホジョンは結婚後の倦怠期でセックスも気持ち良くないと不満たらたら。それでなくても回数の減った夫との久し振りのセックスの後、夫の目の前でオ○ニーまでするという暴挙に出る(笑)
アンタ、いくら何でもそれやっちゃ〜アカンやろ(^-^; お前がそんなだから夫も愛人作るんやで、と思わず言いたくなるような「割れ鍋に綴じ蓋」な夫婦。
家族とは何ぞや?夫婦とは何ぞや?という事を描きたかったのかもしれないんだけど(よーわからん) 血の繋がりのある親子でも(夫と舅・姑)、お互いが求め合って結婚したハズの夫婦でも、経済的時間的に満たされてそれが当たり前の形になってしまうと、既に見詰め合って慈しみ合う関係ではなくなっている。
子供が養子だという設定の意図が最初は判らなかったんだけど、映画をずーっと見てると何となく納得。 血の繋がりのないこの養子の息子だけが、唯一「家族」の絆であるという皮肉。 その「絆」を失った時、夫婦はその関係から自由に解き放たれて夫は新しい愛を求めて彷徨い、そして妻は新しい家族の構築の為に飛び立って行こうとする・・・という風に見えるのですが、どーもしっくり来ません。
根本的に、エピソードが面白くないんですヨ(爆) 過激な自慰行為シーンや性描写、ムン・ソリ嬢に今回も脱いで頂いて惜しげもなく美しい肢体を観客に提供する事に心を砕いているのはよーく判るのですが、根本的にエロければ面白い訳じゃないですから。 かなり重たいテーマを扱っているハズなのに、訴えかけられるモノがないと言うか判りにくいというか。
3流ポルノまがいの作りで展開もぬるぬる。 ムン・ソリ嬢ももーちょっと仕事選べばいいのになぁ〜・・・残念っ!
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