監督:スティーブン・ソダーバーグ 出演:ジョージ・クルーニー ブラッド・ピット キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 オーシャン達に金庫破りされたカジノのボス・ベネディクトが、どこかから情報を仕入れてオーシャンと仲間達に「盗んだ金に利子を付けて2週間以内に返せ。さもなくば殺す」と脅してきた。大金求めてヨーロッパに飛んだ彼らの邪魔をして来たフランスの大強盗ナイト・フォックスは「世界一の大泥棒は誰か勝負しよう」と挑戦状を叩き付けて来る。そしてユーロポールの特別捜査官イザベラが彼らを追うのだが・・・
【感想】 2001年製作(日本公開は2002年)された「オーシャンズ11(2002.2.2鑑賞)」の続編。 監督もスタッフも、そして出演してる役者もみぃーんな前作から引き継いで、今作では更にNEWキャラとしてユーロポールの捜査官イザベラ役にキャサリン・ゼタ=ジョーンズ、大強盗ナイト・フォックスに「クリムゾンリバー」のヴァンサン・カッセル等を起用して更にパワーアップ!
さてさて、本作ですが。 前作から数年後という設定になっていて、前作のターゲット「カジノの大ボス」が金を取り返しにやって来るというのが始まりネタなのですが、オーシャンと嫁さん(ジュリア・ロバーツ)の関係から始まって仲間達のプロフィールを全部端折っているので、前作を見てない人が見て判るんだろうか?と不安になります。 ちなみにこの段階で初見の観客が判っている情報は「ブラピとゼタ姐は昔恋人同士だった」という事だけ。
そんな「まさかこの映画見るのに前作見てない訳ねーよな?な?」的作りでガンガン押し切って行くので、前作を楽しんだファンには随分有難い話ではあるものの、前作を見てない人にはかーなーりー厳しいであろうと思われ。
前作以上の豪華キャストで繰り広げるので、ネタがアチコチに飛びまくって伏線張るのに忙しそうです(笑) 少なくともゼタ姐の活躍はお約束、おフランスの名優ヴァンサン・カッセルを担ぎ出しているので、彼の見せ場もふんだんに盛り込まなければ許されないわな。当然だけどブラピのショットはみんなより多めにネ! あ、勿論ジョージおぢは渋めの流し目多用で♪そうそう・・・前作ではあまり目立たなかったけど、あれから随分マット・デイモン君も売れっ子になったから今回は出番沢山作らなきゃ! ちょっと待ってよぉ〜!前作ショボイ役に甘んじたこのジュリア様をお忘れぢゃなくって?ゼタ姐出演でそれでなくても影が薄くなりそうなんだから、アタクシ今作では思いっきりヤラせて頂きたくってよっ!!
・・・そんな作品です(なんだヨ、そりゃ。笑)
まあそんな訳で(だからどんな訳だよ)、前作同様今回も前半〜中盤ダレちゃって眠くて眠くて。 「元々前作ファン向けに作ってるクセに、この長い助走で一体何を見せるつもりなんだいっ!」とイライラしながら見ていたのですが、意外や意外・・・後半の「オーシャンの12人目の仲間」が登場して来た辺りからかなり面白くなりました。 しかも「えぇー!聞いてないよぉぉぉぉ!!」なゲストまでお出ましになって(これは劇場公開までは敢えてマスコミも触れないよーに気を遣っているのだろうな、と推測)、腰抜かしそうになったわヨ(^-^;
つーか、思いっきり内輪ウケ系ネ(苦笑) 前作はそれでも割とマジメに「クライム・サスペンス(コメディ?)」ちっくに作ってたんですが、今作は思いっきり内輪ウケ系に徹底して「ハマったもん勝ち」な作りに終始していました。 ぴよはかなり笑わせてもらえたのでOKだけど、こーいうのが鼻白む方も多いだろうから微妙と言えば微妙なんだけど。
ついでに言えば、散々楽しませてもらったのにネタの後片付けにも時間かかり過ぎヨ。 どーせ内輪ウケ映画なんだから、そんなに頑張って辻褄合わせしなくても今更誰も気にしないって(笑)
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