2004年12月25日(土) |
世界の中心で、愛を叫ぶ |
監督:行定勲 出演:大沢たかお 柴咲コウ 長澤まさみ、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 朔太郎は、「心配しないで」という書置きを残して失踪した婚約者・律子が2人の故郷四国にいる事を知り、後を追った。久し振りに訪れた実家で朔太郎は古いカセットテープを手にする。それは10数年前の高校時代、不治の病で喪った初恋の人・アキとの切なく淡い愛の記録だった。
【感想】 今更感想UPするのもためらわれる程大ヒットした「セカチュウ」 見てなかったんすよ、えぇ。友達がDVD買ったから横取りしてよーやく鑑賞しましたワ(^-^; ちなみに原作本もだいぶ前に借りてるんだけど、未だに読んでなかったりして。どーもこーいう手合い苦手なんだな。
予告編見た段階でちょっとウルッと来てたので、きっと本編見たらティッシュ1箱分くらいは涙出ちゃうんだろーなーと思ってたんすけど、意外や意外・・・ぴよは余り乗れませんでした。つーかはっきり言って全く泣けなかった。 これはきっと、世間で余りに「泣ける!泣ける!」という情報が飛び交いまくったせいで、自分の中で猛烈な愛と感動の物語を想像し過ぎたんじゃなかろーかと思います。
そもそも話が出来過ぎなんだよね。 失踪した律子を探そうとしていた朔太郎が、たまたまTVの台風情報ニュースを見てたらアナウンサーのバックに律子の姿が映るなんて、そんなの宝くじ1等当たるよりも確立低いだろ!とツッコミ入れちゃいましたけど。 そんなご都合主義な展開から始まるので、その後も出来過ぎなご都合主義バリバリで話は進む。 この映画全体(オチまで含んで)のご都合主義に、ツッコミ入れずにいられた人だけに感動する権利を与えられた作品なんだろーとな・・・と、醒めた目で見てましたが(薄涙)
ほとんどの方が大絶賛されていたであろう、長澤まさみちゃんの演技。 これは素晴らしかった!彼女は元々ぴよのお気に入り若手女優さんなんだけど、彼女の女優魂をとことん見せ付けられたという点においてはぴよも感動しまくりましたね。 まさみちゃんが「こんなんなっちゃった。てへ♪」と恥ずかしそうに丸めた頭をさするシーンなんて・・・思わず「そこまでしなくてもええやんか!『一つ屋根の下』でのりぴーがバンダナ巻いて誤魔化した程度で、みんな許してくれるんやで!?」と、親戚のおばちゃんになったかのよーなノリでまさみちゃんに語りかけていたオレ←お前誰だよ(笑)
映像もキレイだったな。特に「親に内緒の無人島一泊旅行」のシーンなんてすげーキレイ♪ この作品、意図的なんだか?(たぶんそーだろう)現在のシーンよりも過去のアキと朔太郎のシーンの方が、断然色鮮やかで美しいトーンの画像作りがされてます。 とことん80年代のノスタルジックを呼び起こす小道具や音楽、今更「純愛」なんてなーと思ってるヨゴレなぴよ達の心を、まるで浄化してくれるかのような瑞々しく若い2人の恋愛。 誰もがこの若い2人にエールを送り、誰もがこの若い2人の幼い愛を賛美する・・・
って、ところで現在の朔太郎と律子はそれでも結婚するんすか?(^-^; どうも「朔太郎と律子」の心の繋がりの深さを感じさせてくれません。アキへの愛に今新たに涙し、そしてアキとの約束を果たす為に「世界の中心」へ赴く朔太郎・・・律子ってアナタにとって何なんだ?(^-^; 終始「律子」というキャラクターがぴよには浮いて見えて仕方なかったんすけどネ、見終わってからこのDVDを貸してくれた友人から「原作には律子というキャラは出て来ないんだヨ」という話を聞いて納得!
単に、ぴよが柴咲コウの事が嫌いだから鼻に付くだけかと思っちゃった(をい)
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