2004年12月19日(日) |
バットマン リターンズ |
監督:ティム・バートン 出演:マイケル・キートン ダニー・デヴィート ミシェル・ファイファー、他 オススメ度:☆☆☆☆
【あらすじ】 クリスマス間近のゴッサム・シティが、「ペンギン怪人」と彼の仲間によって恐怖に晒されていた。町の実力者マックスはペンギン怪人と結託して街を掌握しようと画策。時同じくして原発建設に絡む悪事を秘書セリーナに見咎められたマックスは、セリーナをビルから突き落としてしまう。ところがセリーナは野良猫達の介抱によって奇跡的に一命を取り留め、マックスへの復讐を誓い「キャットウーマン」として蘇ったのだ。
【感想】 バットマンシリーズ第二弾。1992年の作品です。 前作ではジャック・ニコルソンがアホな敵役を演じて大笑いさせてもらいましたが、今作はダニー・デヴィートが特殊メイクを施して「ペンギン怪人」を熱演。つーか、特殊メイク過ぎてダニー・デヴィートなんだか誰だか訳判りませんが(笑) 彼だけでは前作程のインパクトがないと考えたのか?ペンギン怪人と結託する町の実力者役にクリストファー・ウォーケン、更にウォーケンに復讐を誓うコスプレ美女「キャットウーマン」をミシェル・ファイファーが演じています。
そうそう。 元々このバットマンシリーズを見ようと思ったきっかけは「キャットウーマン(2004.10.12鑑賞)」を見た際、元々このシリーズをご覧になっている方々から「リターンズのキャットウーマンの方が断然いい!」という意見を聞いたからなんですよネ。
てな訳で本作。 前作でも相当笑わせてもらったけど、今作は更にティム・バートン節が炸裂しまくり!! 物凄い手の込んだゴッサム・シティの様子やブルース・ウェインの豪奢な屋敷の様子は健在ドコロかランクアップ。更に前作を上回るお茶目キャラ頻発で、とにかく笑って笑ってバートンファン大喜び必至! 鼻歌交じりにお手製したキャットウーマンのツギハギ衣装なんてツボ入りまくりですヨ♪
大体からして奇形児だった事で川に捨てられた男が、地下で育つとどーしてペンギンと仲良しさんになって生魚を主食にするよーになるんだか訳わかんないんだけど(ウォーケンが魚で釣って階下におびき寄せるシーンなんてスゴ過ぎ!)、そんな事はどーでもいいらしいです(笑) とりあえず謎の大量ペンギン達を従えるペンギン怪人の様子が面白ければ万事OK。大量の「ペンギン爆弾」が町中を走り回ったり、ペンギン怪人を下水に帰すシーンでペンギン達が切なそ〜に覗き込む姿が映った時なんて(水中からペンギン男の視点ってのがまたイカす♪)、さすがに「アホか!アホ過ぎる!(爆)」と腹を抱えて大笑い♪
ハル・ベリーのキャットウーマンもセクシー&キュートだったけど、やっぱりミシェル・ファイファーが演じたオリジナルキャラの方がぴよも断然良かったですネ♪ すんごいカッコいいしセクシーで可愛いんだけど、妙にうらぶれてて貧乏臭いトコロがいいんすよ(笑) キャットウーマンに変身前と変身後のセリーナの様子の変化もステキ♪彼女の中にあった欲求や欲望が解放されていく様子を、ミシェル・ファイファーが実にお見事に演じ切っていましたネ♪
と、バートンのバカ映画が好きな方には大絶賛されるのもさもありなん!な作りですが・・・フツーに映画好きというだけの方が見たら、たぶん酷評される類なんだろうなぁ〜とは思います(^-^; お茶目キャラ頻発ですが、どのキャラもエピソードも詰めが甘くて際立つモノがありませんし、「バットマン」シリーズなのに肝心の主人公は相変わらず置いてきぼり感が強くて印象の薄いキャラですし(苦笑) そもそも前作の「バットマン」を見てないと、どうしてこの人がバットマンやってんの?とか、そういう基本設定が全くわからない作りになってるというのも、ファンを大切にしたいんだかファン以外の方を全く相手にしていないんだか。
そういうダメ部分を全部呑み込んで、呑み込んだ上でティム・バートン節を楽しめるB級おバカ映画ファンの為にある作品なんだと思います。だから呑み込めちゃった人には最強シリーズ! 少なくともぴよはどっぷり楽しませてもらっちゃいました♪
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