監督:マーク・フォスター 出演:ジョニー・デップ ケイト・ウィンスレット フレディ・ハイモア、他 オススメ度:☆☆☆☆
【あらすじ】 1903年ロンドン。劇作家のジェイムズ・バリは日課である愛犬との散歩の為に近くの公園にやって来て、美貌の未亡人シルヴィアと彼女の4人の息子達と出合った。バリは父親の死によって夢見る事を忘れ、すっかり心を閉ざしてしまった三男ピーターの事が気に掛かり、毎日のようにシルヴィアと4人の子供達と遊ぶようになったのだ。子供達の、とりわけピーターに刺激されて新しい脚本に取り掛かるバリだったが、周囲にあらぬ噂が立ち、更には思いもかけない悲劇が・・・
【感想】 今年は名作「ピーターパン」の初演から100年目の記念すべき年なんだそーです。 てな訳で、ピーターパンの誕生秘話を実話から着想を得て脚本を起こして映画化。あくまでも実話ぢゃないです。 実話じゃないから、実話と違う部分をシルヴィアの遺族が「本当はこーぢゃない!」って怒ってるとか何とか・・・そんな事どーでもええやんか。しかも実話と違う部分ってのが「最初にシルヴィアとバリが出会った時は、まだシルヴィアの夫は生きてたのにぃ〜!」ってさー、それぢゃ本当にただの不倫になっちゃって格好付かないやんか(笑)
申し遅れました。 ぴよ@ジョニー・デップをこよなく愛する「ジョニ男命」のバカです。こんにちわ♪ 実話だろーが、真実と違ってよーが、ジョニデファンにとってんな事ぁ〜興味ないんですネ。 ジョニーがどれだけ可愛いか、ジョニーがどれだけ胡散臭いか(をい)、これだけが評価対象ですネッ♪(きっぱり)
さて、そんな本作。 少なくとも「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「レジェンド・オブ・メキシコ」のジョニデが好きで好きでたまらないというファンの方には、ちょっぴり物足らないキャラクターを演じています。 きちんとした英国紳士、しかもかなり名の売れた劇作家の役ですので、当然だけど目張りも入ってませんしアゴに妙なヒゲも書いてませんし、ましてや目から血ぃ〜出したりしません(当たり前。笑)
でもこの監督さんはウマイね! 映画の展開上で、バリがピーター達と「○○ごっこ」・・・例えばそれは西部劇ごっこだったり、海賊ごっこだったり、インディアンごっこだったり・・・をして遊ぶシーンでは、本当に西部劇の情景でガンマンの衣装になってたり、船の上で海賊になったりという絵を見せる訳です。要はネ、今回もジョニデがコスプレしてくれるって事なんだけどネ(うふ♪)
これはただ「ジョニデファンの為にコスプレシーンを作らなければ!」という訳ではないですよ!!(^-^; 正にこのシーンが作品のキモだと思うんですわ。
父親の死によって、夢見る事を捨てて大人を疎んじ、完全に心を閉ざしてしまったピーター。 バリは「夢見る事をいつまでも持ち続けていなくてはダメだ!」「信じれば必ず望んだ通りに見えるんだ!」と、何度も何度もピーターにアピールし続けます。 信じれば、バリの愛犬だっていつか熊になれる。本当に熊にならなくても、信じていれば熊に見えて来るでしょ? それを映像として観客に提示する事が、後のクライマックスとラストシーンに上手く絡むように出来ています。
バリの妻との確執やシルヴィアの実母との絡み等、バリを取り巻く周囲の環境まで丁寧に描いているので、逆にそれがダレる部分もなきにしもあらず・・・ですが(でもピーターパンのリハーサルや衣装合わせのシーンはかなり好きだな♪)、全体的に非常にスマートにまとめていて好感の持てる脚本だったと思いますね。 ピーターパン初演のシーンなんて・・・思わず腰が浮いて一緒に拍手しそうになるくらい興奮したヨ!
で、この映画のチラシの謳い文句「この映画でジョニー・デップは最初のアカデミー賞を手にするだろう」ってヤツ。 確かに非常にマジメなキャラを飄々と(しかもちゃんとお茶目キャラ温存しながら♪)ソツなく演じていらっしゃって、ぴよ個人的にはいつでも彼にオスカーを手渡す準備が整っているのですが(をい) ぶっちゃけ言って、ピーター演じた子役のフレディ・ハイモアがウマ過ぎた。 ラストの感動シーンでオイシイところ全部この子役ちゃんが持ってっちゃいましてねー(薄涙)
まーでもネ、 ジョニー・デップファンもそーでない方も、ちゃんと楽しめる作品になっているのは高評価ですヨ♪ 格調高いよーで遊ぶトコロはきっちり遊ぶ、しかもジョニデの魅力はきちんと見せる。よく出来た作品です。
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