2004年12月03日(金) |
僕の彼女を紹介します |
監督:クァク・ジョエン 出演:チョン・ジヒョン チャン・ヒョク キム・テウ、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 一見か弱い乙女に見えるギョンジンは、実は思い込みが激しい熱血警察官。ひったくりと間違えて逮捕した善良な市民で高校教師のミョンウと恋に落ちるのに時間はかからなかった。ギョンジンの無鉄砲で一生懸命な様子に「何があっても彼女を守ろう」と心に誓うミョンウだったが、そんな2人に余りに残酷な運命が待ち構えていたのだった。
【感想】 「猟奇的な彼女(2003.1.24鑑賞)」で韓流恋愛映画旋風を日本に巻き起こしたクァク・ジョエン監督が、猟奇的〜の主人公を演じたウルトラ美少女チョン・ジヒョンをまたしても主演に据えて送り出す「この冬最も泣ける」と評判のラブ・ストーリー。 相方役には「火山高(2004.2.3鑑賞)」に金髪頭で出演していたチャン・ヒョク君。本国ではとっくにブレイクしてるそーですヨ♪この作品で日本でもブレイク必至か!?
予告編を見た方なら90%以上が思ったであろう「今作もまるまる猟奇的〜のキャラと被りまくり?」なギョンジンのキャラですが、本当に予告編で思ったトーリのキャラでした。えぇ。まんま猟奇的〜と同じです。 そして相方のキャラもかなり酷似。気が弱くて相手に強く出られるとはっきりNOが言えないお人好し。でも実はしっかりしてるトコロはしっかりしてて、男として彼女を守ってあげようというスタンスはキチンと持ってる。 そして彼女に常に振り回されっぱなしで、でも彼女の時々見せる真面目で一途な様子にもうメロメロ♪・・・って、本当に同じじゃないのよー!これぢゃー新作って言えないぢゃないのよぉぉぉぉー!!
えぇ。いいんですヨ。 この作品は「猟奇的な彼女」が好きだった方への為のおまけ映画なんですから♪←って勝手に決めるなって(^-^;
2人が知り合ってから恋に落ちて(かなり唐突に恋に落ちてますが)、そして最初の(謎)クライマックスまで、エピソードをバラバラとまとまりなく見せて行くんですが、これも猟奇的〜に似てますね。この監督さんの定番手法なんでしょうか? 正直言うと、このエピソードがぴよには「猟奇的〜の方が面白かったなぁ」という程度でした(薄涙)
話の中盤で意外な展開が待っている。 これが猟奇的〜とは大きく異なる部分なんだけど、前作に比べてこの最初のクライマックス以降がずーっとウェットなネタで延々と泣かせシーンを繋いで行って、後のクライマックスで会場中を号泣の嵐に持ち込もうという「猛烈にベタなウェット恋愛モノ」になってたのがね・・・まあ、確かに泣けるっちゃー泣けるんだろーけどぉ〜・・・
すげー泣き泣きシーンでX-JAPANの「Tears」ってどーなのよ? しかもセリフが聞こえないくらいの大音量だし・・・って、セリフ聞いても何言ってんだか字幕読まなきゃわかんないから影響ないじゃん?ってツッコミくらいそうだけどさ、日本語の歌が大音量で流れてると耳が歌を聴いちゃって、字幕読んでも頭の中にセリフが入って来ないのよ!(涙) 逆に韓国の方なら日本語の歌は耳に残らないからいいのかもしんないけど、日本人にはコレはキツ過ぎます!!
ちなみに映画冒頭で流れる「Knockin'n on Heaven's Door」のカバーも、はっきり言ってこの作品のカラーと合ってるとはとても思えないんだけどな。せめて「Tears」はインストルメンタルにして、「Knockin'n on Heaven's Door」をボブ・デュランの生歌にしてもらった方がぴよにはよっぽどよかったんですけどー(^-^;
「小指」や「紙飛行機」そして「風」等、映画冒頭からクライマックスまでソツのない伏線グッズを散りばめ、意味があるんだかないんだかよく判らない「パラパラマンガ」や「詩の本」等の小道具で気を持たせ、もったりした韓流映画の展開ながら上手にオチに持っていく技は確かに評価に値するでしょう。 しかしながら、前作と比べるとちょっとウェット過ぎる&しつこ過ぎるという感は否めなかったです。
そうそう・・・ この作品は「猟奇的な彼女」が未見だとオチが判りません(周りが大ウケしてるのに自分だけ置いてきぼりになります) 確かに「猟奇的〜」がお気に入りだったぴよは楽しめましたが、こういう作りってどーなんでしょう? いいんですけどね、いいんですけどね・・・なぁーんかこーいうのって腑に落ちないんだよなぁ〜
|