監督:チャン・ヒョンス 出演:イ・ビョンホン チェ・ジウ チュ・サンミ、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 クラブ歌手をしているミヨンの前に現れた二枚目若手実業家のスヒョン。彼はミヨンの求める全てを兼ね備えたパーフェクトな男で、そんなスヒョンにすっかりミヨンは夢中になった。ミヨンの次姉ソニョンは恋愛経験ゼロの本の虫、だが妹の彼が思いがけず教養深い事を知って、いつしかスヒョンに惹かれていったのだ。そして夫との冷め切った関係に辟易していた長姉のジニョンもまた、スヒョンの魅力の虜になり・・・
【感想】 韓国映画ブームの先駆けが「シュリ」だったとしたら、そのブームを映画好きだけに留まらずに市井のおばさま達にまで深く浸透させていったのが「冬ソナ」だったという事でしょうね。 と言う訳で、市井のおばさま方待望!期待に胸と下っ腹を膨らます(をい)「究極の韓国ラブコメ」の登場っす!
先日「東京国際映画祭」にイ・ビョンホンとチェ・ジウがやって来て日本中大騒ぎしましたが、甘いマスクのビョン様はおばさまが望んだ通りの「パーフェクトな男」を演じ、そしてチェ・ジウ嬢は「冬ソナ」で散々おばさまを泣かせたメロウな演技とはかけ離れた、クソ真面目過ぎるが故にとんちんかんで破天荒な「すっとこどっこいキャラ」を演じるという、なかなか面白い組み合わせのラブエロ・ストーリーです(笑)
ビョン様が美人三姉妹にそれぞれ絡んでいく様子を、基本的には時系列順なんだけど、各々の美女とビョン様が絡むシーンを見せる度に時系列を微妙に前後させて、最終的にクライマックスで集結するという作りになっています。
結構笑わせてもらえて、しかもそのほとんどが下ネタ絡み。 韓流恋愛映画って、今まで「アケスケな表現はタブー」というイメージがあったんだけど、今作は随分こなれてハリウッドのおバカラブコメを意識した作り&ネタのオンパレードになってます。 その下ネタの最も強烈な笑いをカマすのがチェ・ジウ嬢。「27歳処女@白馬の王子様希望」という鉄面皮のよーな女が、正に望んだ白馬の王子様に出会った事で「プチン☆」と何かが弾ける様子を、実にコミカルに演じていて見モノですわ♪
でも見モノはそこまでで、話の展開やオチ自体に面白味は大してなかったし、作りとしては完全な「アイドル映画」 日本のアイドル映画と違って、基本的に韓国スターのみなさんは演技が達者なので、見てて退屈したり余りのクソ演技に吠えたくなったりという害はありませんが、根本的な作りが「ビョン様とチェ・ジウ嬢をカッコ良く可愛く見せれば万事OK」になってますので、物足らなさはどうしても感じますよね。
「冬ソナ」からハマったという「韓国スター好き♪」な方にはオススメ太鼓判な作品ですが、韓国映画の質の高さを評価している一般的な「韓国映画好き」さんには、見ても損はないけどDVDレンタルかTV放映まで待っても充分それなりに楽しめる作品ですよー・・・程度の、お軽いコメディだと思いますわ。
ところで、 ビョン様の満面の笑顔は・・・確かに「原田泰造」に似てる!(爆)
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