2004年11月13日(土) |
いま、会いにゆきます |
監督:土井裕泰 出演:竹内結子 中村獅童 武井証、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 小学1年生の佑司はパパ「巧」と2人暮らし。1年前に亡くなったママ「澪」が、「雨の季節になったら戻って来るからね」と約束してくれた事を固く信じ続ける佑司の様子に困惑しながらも、巧もどこかで妻が戻って来るのを諦め切れなかったのだ。梅雨入りしたそんなある日、森の中の廃墟に遊びに来た巧と佑司の前に本当に澪が戻って来た!ところが彼女は一切の記憶を失っていたのだ。自分の名前も、巧や佑司の事も、そして自分が死んだ事も。
【感想】 市川拓司氏著の同名タイトルの映画化。 「原作→映画化、泣き映画」と言うと「セカチュウ」が大当たりでしたが、本作もセカチュウの大ヒットという流れの中で映画化の企画が出たのかなぁ?(言い替えれば『柳の下の2匹目のどじょう』狙い)という作品。 ちなみにぴよは、あれ程大ヒットした「セカチュウ」未見です。しかも竹内結子がキライです。ならどうしてこの作品を見に行ったのでしょう?・・・答えは「時間潰しに映画館に行ったら、コレしか見てない作品がなかった」(爆)
どうして世間が竹内結子嬢を高評価するのかさっぱり判らないんですよね。 しかも幽霊役ばっかりだし。幽霊役以外この女優さんは演技が出来ないんだろうか?それにしてはその「幽霊の演技」もヘタクソだと思うんだけどなぁ〜・・・と思ってるんですが(ファンの方、この感想の存在は忘れて下さい。大汗) ぴよは中村獅童クンの事はかなりお気に入りなんですよ♪だからこの映画は「獅童クンは見たいけど結子は見たくない」という1勝1敗の5分なんだよね(何書いてんだか。苦笑)
で、本作ですが。 思ったほど悪い作品じゃーなかったです。つーか「泣き映画好き」には太鼓判オススメ出来る一作だと思います。 もっと言うとなかなかトリッキーな作りになってて、「一旦感動のクライマックスを迎えた後、更に驚きの真相」という2段オチになってるんですが、このオチはなかなか気が利いてて面白いと思ったネ。
普段は滅多にしないんだけど、今回この感想を書く前に市井の評判をちょっと調べてみたんですが、概ね好評・・・というよりもほとんどの方が本作を大絶賛されていらっしゃる様子。 特に多いのは「号泣しまくりでした!」「配役もピッタリ!」「演技もハマっている!」辺りでしたが・・・
ぴよは正直言って、本作の「獅童クン+結子嬢」というカップルがあまりしっくり来なかったんだけどな。 ちょっと人に理解してもらいにくい難しい病気を抱えた「巧」という役を、獅童クンはなかなか工夫して彼らしいキャラに作っていたと思うし、結子嬢はどーせ何やっても同じだし(をい)、たぶん元々彼女に合うようなキャラで設定されていたんだろうから演技でアレコレ文句言う気にもならない。 お互いのキャラには問題がないような気がするんだけど、「2人が6週間で愛し合う」というのに違和感があるんだなぁ。 何がどうだったらしっくり来たのか?と問われると答えられないんだけど、「何かが違う」気がするんだよなぁ(^-^;
違和感を抱えつつも、この映画で一番しっくり来ていたのは子役の武井証クン。 最近の子役は本当に芸達者が多いな。証クンが「ママァーッ」って叫んだだけで場内号泣。そりゃこんな素直なファンタジー坊やが涙ポロポロ流しながら「ママが死んじゃったのはボクのせいなんでしょ?」なんて言った日にゃ〜、どんな冷血漢だって思わずホロリと来るでしょうよ。 何だかんだでぴよもポロリと来ちゃってますから(苦笑)強く言える立場でもありませんが・・・映画って「泣ければ万事OK」ではないよねぇ?泣かせたら勝ちなんですか?やっぱり(^-^;
原作を読んでないので、原作とどれくらい映画のキャラクターや設定にギャップがあるのか判らないんだけど、原作で語られた重要なファクターのいくつかがこの作品では端折られていて、それを端折った事によって今ぴよは違和感を感じているんじゃないだろうか?という気がして仕方ないんすよね。 例えば澪がいよいよ戻ってしまうという時に、佑司が必死になって四葉のクローバーを探しているくだり、この四つ葉のクローバーはたぶん原作では何か重要な意味があったんじゃないか?逆に大して意味もなかったとしたら映画のクライマックスシーンとして弱過ぎるとも思うんですけど。
そういう「どこか何かスッキリしない」モノが全体的にあって、正直言うと「乗れなかった」んですが(^-^;
まあでもネ、泣けますから! とにかく何が何でも泣かせてやろう!っていう姿勢で作られてますから! そういう意味では絶賛されるのはよーく判る。親子愛&男女愛&時空を超えたファンタジー、人の涙腺を刺激する要素は動物以外全て網羅されてますから、安心して泣いちゃって下さい(笑)
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