監督:ギレルモ・デル・トロ 出演:ロン・パールマン セルマ・ブレア ルパート・エヴァンス、他 オススメ度:☆☆☆−
【あらすじ】 第二次世界大戦末期。ナチスが世界を破滅させようと魔界の門を開こうとした所を、アメリカ軍によって急襲されて失敗。真っ赤な猿のような「悪魔の子」が残された。この異形の赤子を連合軍のブルーム教授が連れ帰り、秘密裏に組織されたFBI超常現象調査局内で我が子として大切に育てられた。 それから60年後の現代、成長した「悪魔の子=ヘルボーイ」は半魚人のエイブら特殊能力を持つ異形の者達と共に、ブルーム教授指揮下で怪奇事件の解決にあたる秘密エージェントになっていたのだ。
【感想】 「スパイダーマン」「ハルク」等、アメコミ映画化のブームに乗ってまたまたアメコミのダークヒーローがスクリーンに登場。 監督は一貫してゴシックホラーを撮り続けているメキシコ出身の奇才ギレルモ・デル・トロ氏。主人公ヘルボーイを演じるのは、数々の名作にクレジットを連ねる名脇役ロン・パールマンが初の主役をゲット! とは言うものの、あまりに特殊メイクが凄過ぎて誰が演じてるかスクリーン見る限り判りゃしませんがネ(笑)
「ハルク」の時も思ったけど、決して見てくれがカッコイイだけがヒーローじゃないってのがアメコミの面白さ。
それにしてもヘルボーイ、いくらなんでもチョンマゲはなかろーて(爆)
「カッコよくない」じゃなくて「カッコ悪い」ヒーローってのはどーなの!?(^-^; しかもヘルボーイ君、角があるのがカッコ悪いと随分気にしてらっしゃるご様子ですが、それよりまずその胡散臭いチョンマゲを何とかしようよ・・・つーか、誰かツッコミ入れてやれよ!!
更にすげーおちゃっぴな風貌のクセに(謎)プライドが高く、スタンドプレーが大好きなヘルボーイ君、悪魔の子なのに人間に育てられたからなのか妙に人間臭い。 大好きな女の子にモジモジとラブレター書いたり、ヤキモチ妬いたりして意気地なしの小心(爆) 本当は心優しいヘタレ系だけど、ヒーローになると凄いんです!ってのがアメコミの王道のようですが、ここまで徹底してコメディセンス満載なのは珍しいんじゃないでしょうか?
怪僧ラスプーチンやナチスのオカルト結社、異形のモンスター等「その手のモノ」が大好きな男の子が大喜びしそうなネタも満載で、ちょっと陳腐な「混沌の7体の神オグドル・ヤハド」を始め、絵的に「うおぉぉぉ!」という感覚は余りなかったのですが(もしかしたらこのCG部分は見せ場なのかもしれん。苦笑)、このちょっと安っぽい怪物達とチョンマゲヒーローのバランスがある意味絶妙だったんじゃないかと思うのです。
監督さん、この作品に原作から心酔なさってるそーでして。 非常に監督さんの気合と愛を感じる作品なのですが、余りに気合が入り過ぎてネタがまとまってない感じです。 「アレも見せなきゃ!コレも出さなきゃ!」と、自分の好きな物をとにかく見せて見せて見せまくってやろうという気概は充分に感じるものの、ネタを詰め込み過ぎて展開にスピード感がないので正直言ってダレます(^-^; 設定をもっとタイトにするか、それともエピソードをもっと大胆に端折って、上映時間2時間弱・・・1時間半くらいに出来ないモノだろーか?何しろこの作品、上映時間2時間20分弱もあるんすよ。そりゃダレるって(笑)
FBIの新人捜査官マイヤーズを演じるのは、イギリス人俳優ルパート・エヴァンス君。新人です。 彼、なかなか可愛いよー!ヘタレ系で母性本能くすぐる顔立ち♪ぴよの好みかもー!今後注目したいわぁ〜♪ それからヒロインを演じたセルマ・ブレア嬢、「キューティーブロンド」でエルのライバル役やってましたが、彼女も実は結構好きなんだよナ♪あの泣きそうなのに妙に迫力のある目ヂカラは魅力だと思いますだ(^-^)
映画同様、ぴよの感想もまとまりのないモノになってしまいました(爆) まあ「オカルト・コメディ・ヒーロー物」という、今までにない新しいセンスの作品としてそこそこ楽しめると思います。
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