監督:ジョン・リー・ハンコック 出演:デニス・クエイド ビリー・ボブ・ソーントン ジェイソン・パトリック、他 オススメ度:☆☆−
【あらすじ】 1836年、メキシコ支配下のテキサスでは独立運動が激化。義勇軍がアラモの砦を占拠した。若き司令官トラヴィスは義勇軍リーダーのジム・ボウイと対立。そこへテネシーからやって来た「熊殺し」の異名を持つ英雄クロケットが加わり士気が高まるものの、数千の兵を持つメキシコ軍を相手にたった200人足らずの義勇軍、その兵力は余りに違い過ぎた。 トラヴィスは何度もヒューストン将軍に援軍を頼むものの、ヒューストンは首を縦に振らなかった。援軍の得られない絶望的状態の義勇軍の前に、ついにメキシコ軍は総攻撃をかけて来たのだった。
【感想】 1960年に名優ジョン・ウェインが初監督&主演で製作された映画「アラモ」のリメイク。 リメイクって訳でもないのか?元々この「アラモ砦の伝説」というのは、アメリカ建国史においてかなり有名なエピソードだそうですので、きっと本国のみなさんにとっては子供から大人まで誰もが知ってる話なんでしょう。
だから何も説明なんて必要ないんでしょうネ。 日本人の、しかもアメリカ史なんてまるっきり知らない(ぶっちゃけ南北戦争の事を少し知ってるかも?程度ですヨ)ぴよにとっては、映画冒頭から中盤辺りまで、さーっぱり訳わかんなくて眠くて仕方なかった(^-^; この映画を鑑賞する前に、是非公式HPのストーリー部分だけでも読んでおいた方がいいでしょう(笑)
ジョン・ウェイン作のアラモに比べ、どーやら本作の方がより史実に忠実に作られているようです。 (もっともぴよはジョン・ウェイン作の方を見てないので、コチラがどれくらい史実と違うのか判りませんが)
てな訳で(そーいう訳だからって事でもないんだろうけど)、ジョン・ウェインが演じた「伝説の英雄・熊殺しのクロケット」を、本作ではなんとビリー・ボブ・ソーントンが演じております。 ビリー・ボブ・ソーントン、結構好きな役者さんなんですが・・・熊殺しとか川をひとっ飛びする程の屈強な勇者にはとても見えないというのはどーしたもんなんだか(^-^; しかも彼がアラモにやって来たそもそもの理由ってのも、選挙に負けて面白くなーい!って状態の時に、以前ヒューストンから聞いた「テキサス共和国建設」の話を思い出して、政治的野心でやって来たに過ぎなかったんだからお笑いですわ。 クロケットがアラモの義勇軍達に「もう戦争は終わったんだよネ?」と聞いた時のマヌケな顔はステキです(笑)
戦争映画としての迫力がどーだったとか、そーいうのはぴよの好みの話じゃないのでおいといて(コラ)、前半ウトウトしながらも一応中盤以降はきちんと鑑賞したんですがねー。 なんでしょう?映画を見ながら「何故今この映画を作るんだろ?」「この映画が言いたい事は何?」と終始思ってました。
おバカのぴよが見た限りでは、この「アラモ砦伝説」の話というのは、元々メキシコ占領下だった土地に勝手にアメリカさんが入植して来た挙句、メキシコからこの地をぶんどってやれ!と戦争をけしかけて、アラモ砦で孤立した義勇軍が助けを呼んでも「おまへら人柱になれ」と見捨て(ひー)、当たり前のように全滅させられると「リメンバー・アラモ!」とか言いながらメキシコ軍をやっつけて「俺達、超COOL?超クレバーってヤツぅ〜?」と意気揚々としている話かと(爆)
大義の前に少数の犠牲を払うのは当たり前なんだヨ。死んだ後でみんなで伝説にしてあげるからネ♪って話? オイシイ利権のある土地だったら、他の国にいいようにさせるの勿体無いからアメリカさんで頂きましょ♪って話? こっちからけしかけたけど、やられたからにはやり返すのは基本だよネ♪だって俺達アメリカだもんっ!って話?
ぴよってひねくれてるのか?ひねくれてるんだろーなぁ(^-^; でも、本当に何が言いたいんだかさっぱりわかんない作品だったんだもん。
この作品のタイトルって「イラク」とか「バグダッド」って名前だったっけ?(をい)
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