監督:矢口史靖 出演:上野樹里 平岡祐太 竹中直人、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 山形県のとある高校。野球部の応援ブラスバンドにお弁当を届けに行った友子達おちこぼれグループは、寄り道してる間に弁当を腐らせて吹奏楽部のメンバーを食中毒で入院させてしまった。野球応援に欠かせないブラスバンドを即席で作らなければいけなくなった吹奏楽部で唯一難を逃れた中村は、友子達に「ビッグバンドジャズ」のチームを組む事を提案。夏休みの補習授業がサボれると大喜びでこの提案に飛びついた友子達だったが・・
【感想】 TVドラマにもなり、人気爆発になった「ウォーターボーイズ」の矢口監督が送り出す「青春ど根性ドラマ」第二弾。 今作は水泳部じゃなくておちこぼれグループが奮闘してビッグバンドジャズのグループを作る話です。主演以下出演している生徒役の役者さんは全てオーディションで募った新人ばっかり。彼女達に長期間の猛特訓をして、劇中で彼女達が演奏している音はすべてアフレコなしの生演奏をしているというのも話題になってますよネ。
実はぴよは「ウォーターボーイズ」未見(しかもTVドラマも見てない)のでどういう内容か詳しくは知らないのですが、たぶんアプローチというか話の大筋は、今作もウォーターボーイズも似たりよったりなんじゃないでしょうか? いい加減で飽きっぽい典型的おちこぼれ学生達が、不順な動機でそれまで興味すらなかった事にチャレンジする。最初はやる気がなかったものの、少しずつ上達して来ると俄然面白くなっていつしかやる気マンマンになっていた。しかし様々な障害が立ちふさがり困難を極める。それを乗り越えていよいよ感動のクライマックスへ!! ・・・どうですか?ウォーターボーイズも似たような展開ですか?
ウォーターボーイズではないですが、以前見てぴよがお気に入りだった作品「ロボコン」という映画も、全くコレと同じような内容になっているんですよね。 学生が集まって何かを成し遂げるという「青春映画」を作ると、どうしても似たような展開になるんだろうなぁ。 ・・・てな訳で、たぶんこの映画を見たほとんどの人が「爽やかな感動!」「清々しい青春群像劇!」という感想を持つと思うのですが、ぶっちゃけぴよは「またこのパターンか」という気分で見てました(^-^; すいませんねぇ。相変わらず根性ひねくれてますわ(苦笑)
展開が似たりよったりなので、エピソードの味付けとクライマックスの演奏シーンが映画の魅力と言えるでしょう。 大ホールでの桧舞台シーンは圧巻です!アフレコなしでやり遂げたという生演奏には誰もが「すげーなー!」と声をあげながら、つい劇場のシートで小さく体を揺らしてリズムを取る事請け合い♪
ですが・・・他の展開に絡むエピソードはあまりぴよの好みではありませんでした。 これは致し方ない事なんだろうけど、主人公の友子というのが「飽きっぽくていい加減なイマドキ高校生」という設定なので、彼女が絡むエピソード自体が彼女の魅力を引き出すというモノではなく「いい加減でちゃらんぽらんな友子」という部分をよりアピールするネタになっている為、正直言って「コイツ、感じ悪ぅ〜」という印象を受けてしまったのさ。 マイナス面を強調して書いてますが、小ネタで結構笑わせてもらえるから安心してよ!(誰に言ってんだか。笑)
そんな中ぴよが注目したいのは、トロンボーンを担当した内気な女の子「関口」を演じた本仮屋ユイカちゃん。 今までもTVドラマやCM等でチョロチョロと出演されているようですが(ぴよは全く知らなかったっす)、彼女はとっても可愛いし関口というキャラクターを実にウマク演じてましたネ!今後大注目だなぁ〜♪ホント可愛いヨ♪
ちょっとコラージュちっくな「イノシシ格闘シーン」や涙もろいアホ兄弟等、観客を楽しませようという矢口監督の遊び心をふんだんに盛り込んだ「誰もが楽しめる爽やかな青春群像劇」に仕上がってると思います。 が、ウォーターボーイズが大ヒットしているだけに、ウォーターボーイズを高評価されている方はどう見るでしょうか? (ちなみにこの手の作品の定番役者・竹中直人氏には少し飽きて来ました。苦笑)
ウォーターボーイズを見てないぴよがアレコレ言うのはお門違いってーもんですネ(^-^; はい。すんません・・・今度レンタルして来てちゃんと見てみます。うぅ。
|