監督:マイク・ニューウェル 出演:ジュリア・ロバーツ キルスティン・ダンスト ジュリア・スタイルズ、他 オススメ度:☆☆+
【あらすじ】 1953年アメリカ・ニューイングランドにある名門女子大ウェルズリー大学。このキャンパスに美術史の助教授としてやって来た若き女性教師キャサリン・ワトソンは、学生達に進歩的で自立した女性を目指して欲しいと意欲を燃やしていた。 ところが彼女が待ち受けていたのは想像以上に保守的で伝統を重んじる大学の体質と、それに飼い慣らされてせっかくの知力も才能も生かさずに「良き夫を得て家庭を守る事」に固執する女学生達の現実だったのだ。
【感想】 ジュリア・ロバーツの新作。エリン・ブロコビッチで女優として頂点を極めた彼女、その後当たり作品に恵まれない印象があるんですが・・・頂点が正にアソコで、後は落ちるばっかりなんすか?(をい)
脚本はオリジナルですが、ウェルズリー大学というのは実在する名門大学なんだそーです。 この大学の卒業生であるヒラリー・クリントン女史の手記を読んだ人気脚本家、ローレンス・コナーとマーク・ローゼンタールが、彼女の手記に触発されて「ヒラリーの在学した60年代は既に進歩的で自由な考えが当たり前だったが、その少し前まではこーじゃなかったよね」・・・ってーんで、じゃあこの保守的な女子大を変える起爆剤になったステキ女性の話を作って、ジュリアに演じてもらおう!ってな展開になったんでしょうなぁ(あくまで推測ですが)
そんな名門女子大に通うお嬢様達はどいつもこいつもブス揃い(爆) ジュリア演じる進歩的なステキ女性(映画宣伝的に)キャサリンに一番食い付く、顔もマズけりゃ性格も極悪なリーダー的存在の学生ベティを演じるのが、「スパイダーマン」シリーズでちぃーっとも可愛げのないヒロインを演じてぴよから「どブス」のレッテルを貼られたキルスティン・ダンスト(もう無茶苦茶言ってますがなぁ〜) ・・・いや、今回の彼女の配役はドンピシャでしたよ!やる事成す事本当に意地クソ悪いんだけど、あのキャラクターにピッタリハマる役者はダンスト嬢をおいて他にいないでしょう!! ぴよがプロデューサーでもベティ役は絶対にダンスト嬢にお願いしたわネッ!
なーんか映画見ててもしっくり来なくてさ。 まあソツなく色んな出来事があって、思惑通りに保守的なお嬢ちゃん達はキャサリンに感化されて行くんだけど、この主人公のキャサリンという女性自体に全く魅力を感じなかったのよね(^-^;
進歩的である事に固執し過ぎて、保守派の考えをまるで受け入れようとしないキャサリンは、ただの意固地で柔軟性のないギスギスした女性にしか見えないし、突然のプロポーズを喜んでくれるとばかり思っていた遠距離恋愛の彼氏への対応も、自分の立場や考えばかりを大事にしていておよそ女性らしい配慮に欠けている。 加えてキャサリンに理解を示すNEW彼氏の悲しい嘘も、彼の心情を推し量る事なく一刀両断。 こんなオンナが進歩的だっつーなら、ぴよは保守を貫いた方が逆に潔くて気持ちいいぞ・・とまで思ったが(苦笑)
彼女の存在と弾けんばかりの魅力が、この超保守名門女子大を大きく動かした・・・というシメにしたいんだろーけど、ぴよにはそういう好意的な見方が出来ませんでしたネ。 結局アンタ、自分の思惑通りに物事進まないのが気に入らなかっただけぢゃん、としか思えず(^-^;
素直に見れば、きっとどこかで感動出来るんだと・・・思います(←すごく自信なさげ。笑) 脚本の流れとしては製作者側の持って行きたい方向性も判り易いし、エピソードもダレず、絵もキレイだしね。
少なくとも、ぴよは同性として「キャサリン」という女性が好きになれなかったというだけです。はい。
|