2004年07月05日(月) |
ル・ディヴォース〜パリに恋して〜 |
監督:ジェームズ・アイヴォリー 出演:ケイト・ハドソン ナオミ・ワッツ ティエリー・レルミット、他 オススメ度:☆☆☆−
【あらすじ】 カリフォルニア生まれのイザベルは、妊娠した姉ロクサーヌ(通称ロキシー)を訪ねてフランス・パリにやって来た。ところがロキシーの夫は浮気をして家を出て行ってしまい、離婚調停を申し立てたのだ。絶対に離婚はしたくないと悲嘆にくれるロキシーを思いやりながらも、イザベルはロキシーの夫の親戚で外交官を務めるセクシーな中年男性の愛人になって、フランス生活を謳歌するのだ・・・
【感想】 アメリカ人監督でありながら何故かヨーロッパちっくな作品がお得意のアイヴォリー監督作品。 今作も舞台は花の都おフランス・パリ。アメリカ娘がおっしゃれーなパリにやって来て「おフランス式恋愛」を多いに楽しみながら、姉夫婦の離婚調停に絡む財産分与をネタに、「アメリカvsフランス」のファミリー対決をコミカルに見せようという盛り沢山の内容です。
フランス人側から見る「アメリカ人」というのは野蛮でセンスのかけらもない。一方アメリカ人側から見る「フランス人」とゆーのはお高くとまって慇懃無礼。ぴよ的に言うと「アメリカ=大阪人、フランス=京都人」みたいな感覚かなー。 大阪人が野蛮でセンスがないっていう訳じゃなくて、京都人の感覚はこの映画のフランス人っぽいな、と常々思ってたんすけど・・・にっこり笑って座布団薦めたクセに座布団に座ると「礼儀がなってない」って言ってみたり、「ゆっくりしていってネ」と言いながらお茶漬け出して来たら「はよ帰れや」の合図だったり(^-^; ね!京都人の「風流を愛するおもてなし術」ってこの作品に出てくるフランス人の感覚に似てない?(笑)
そーいうお国柄のギャップの見せ方はなかなか面白かった。 ただ、この作品の主題が何なのか見終わっても結局わからず・・・タイトルが「ディヴォース(離婚)」なんだから、当然姉夫婦の離婚問題に絡むお国柄対決やファミリーネタが1番なんだろうけど、話のミソはイザベルが握ってるのかな?とも思えるし、クライマックス以降は妙にドロドロしたこの映画の色からかけ離れた空気も流れるし・・・ 役者も名脇役系のいい役者を揃えて、見せ場を沢山盛り込みたかったのかもしれないけど、どのネタも非常に中途半端で余り観客にアピールするものはなかったよーに思う。
そんな中で強烈に観客にアピールしたもの1点。 そりゃなんてったって「赤のクロコのケリーバッグ」でしょう!
いやぁ〜・・・このケリーバッグはスゴいよ! 男の人が見てもその有難味はイマイチわからないかもしんないけど、このサイズの赤で、しかもクロコで更に外縫いのケリーなんてアータ・・・女子はこんなの貰った大抵泣くね!イザベルじゃなくてもこんなバッグちらつかされたら、大抵の女は速攻でこのスケベおやじの愛人に名乗り挙げるって!(爆) しかも「ケリーに始まりスカーフに終わる」だってよー!ひょー!これが「おフランス式」だって言うなら、ぴよもお願いですからどなたかフランス人のスケベオヤジを紹介してもらいたいもんですわ♪
ファッションも必見!イザベルが最初の頃着てた服って正直ぴよは趣味じゃないんだけど(特にパーティーで着てる妙なバイアスストライプの肩出しドレス・・・すげーおばはんっぽいよ。笑)、赤のケリーバッグ持った辺りからガラッと変わるネ。 服も可愛いけど、オヤジの愛人になってまず「おフランス式になろう!」と彼女が買い求める下着がぁぁぁ〜! ありゃーラ・ペルラ(フランスの高級下着メーカー)に間違いねーよ!ケイト・ハドソンが紫色のスケスケキャミとTバックを選んでる時に後ろに映ってたブルーレースのブラとパンティのセットアップ、あれ欲しかったヤツだよぉぉぉ〜(絶叫)
と、まあ・・・話の内容そっちのけで下着とケリーバッグの行方ばっかり目で追っかけてしまうのはオンナの悲しいサガだと言えるでしょう。そんなこんなで話の中身はほぼどーでもいいんです(をい) 女子なら目で楽しめるだけでお得な作品。 男子はケイト・ハドソンがエッチ下着姿で見せてくれる悩殺ポーズにでも目を細めていればそれでよろしいかと(爆)
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