2004年07月01日(木) |
ワイルド・レンジ 最後の銃撃 |
監督:ケビン・コスナー 出演:ケビン・コスナー ロバート・デュバル アネット・ベニング、他 オススメ度:☆☆☆
【あらすじ】 1882年アメリカ西部、牛を放牧しながら旅を続ける「フリー・グレイザー」式牧畜をするカウボーイ達。「ボス」と呼ばれる老カウボーイを筆頭に、片腕のガンの早撃ち名人チャーリー、そして気の優しい大男モーズと、まだあどけないメキシコ人少年バトンの4人組は、ハーモンヴィルの町を仕切る悪徳牧場主と手下によってその道を阻まれる事になったのだ。
【感想】 本国アメリカでは5週連続トップ10入りを果たした大ヒット作! 製作・監督・出演を「自称西部劇マニア」ケビン・コスナーがこなし、共演者には名優ロバート・デュバル&アネット・ベニング、そして悪の親玉役には「ハリポタ@アズカバンの囚人」から故リチャード・ハリス氏の後を継いでダンブルドア校長役を演じているマイケル・ガンボンを起用という、とてつもなく豪華な王道西部劇です。
今ハリウッドでは人気役者出演を目玉にした西部劇が流行っているんでしょうか? 先に公開になった「オーシャン・オブ・ファイヤー@アラゴルン役のヴィゴ・モーテンセン主演」も、設定は微妙ですが思いっきり西部劇な作品でしたしねぇ。
本作は舞台も設定も思いっきり「アメリカの西部劇」です。 もうどーしよーもないくらいにベタベタにコテコテに西部劇しまくって何のハズシもありません。西部劇ファンの皆さんが見たら涙しながらスタンディング・オベーション間違いなしのウルトラスーパー西部劇です! しかも主演はケビン・コスナー。このおやぢ(本当に歳食ったよねぇ〜)がいかにも!な西部カウボーイを演じてあげましょうという、正に涙モノの一作になってます。
この作品、2時間20分も上映時間があるんですよ。 イマドキ超王道な西部劇を見せるのに2時間超えってのは随分長過ぎる感じがしたんですが、意外な事にぴよは見ていてそれ程長さを感じなかったんですよね・・・この手の王道系だったら、せいぜい我慢して見れるのは1時間半ちょっとくらいだろうと踏んでたんだけど、美しい風景と妙な間合いのギャグとケビン・コスナーの勢いに圧されて、時間を気にせずグイグイ見ちゃってる自分がいたりして、我ながらビックリですわ!(この言い方もどーかと。苦笑)
「西部劇」と聞いて誰もが想像する「男臭い骨太な展開」に、おねーちゃん(つーか、はっきり言っておばはん)との淡い恋愛を差し挟みながら勧善懲悪の世界に向かって突き進み、クライマックス後の気だるいダラダラ劇を続けながらもケビンファンを納得させるだけの説得力は強引に引きずるという、往年の西部劇ファン+ケビンファン(いるのか?)を1粒で2度楽しませようというゴージャス作品になってましたネ。
ぶっちゃけ、ツッコミどころもかなり多い作品だと思うんですよ。 クライマックスの銃撃戦だって、それ程ドキドキするよーな迫力もなかったしさ・・・それなのに見終わってみるとそれ程酷評する部分もないかなぁ?って気になるし、逆に「じゃあどこが良かったの?」と聞かれると即答出来る部分もないという・・・本当に「どうして今西部劇なの?」という疑問しか湧いて来ないという、実に不思議な作品でして(苦笑)
いや・・・でも、何だか「古き良き映画を見た」よーな錯覚を起こさせる作品でしてねぇ。 VFX多用の派手な映像がもてはやされる今だからこそ、こーいう作品が見直されるという事なのかしらね?(^-^;
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