2004年06月05日(土) |
デイ・アフター・トゥモロー |
監督:ローランド・エメリッヒ 出演:デニス・クエイド ジェイク・ギレンホール エミー・ロッサム、他 オススメ度:☆☆☆+
【あらすじ】 地球温暖化が深刻化する中、古代気候学者のジャック・ホールは大規模な気候変動を予測し、学会で注意を呼びかけた。それから数ヵ月後にジャックの予測は現実の物となった――巨大ハリケーンがLAを襲い、大津波がマンハッタンを呑み込む。ジャックは人々を南に避難させるよう合衆国副大統領に進言するが、政府は事態の深刻さを理解しない。 そんな中、ジャックの息子サムがクイズ大会出場の為に出かけたNYで災害に遭っていた。ジャックは息子を救う為に、これから氷河期に突入して行く絶望的なNYに向かって息子の救出に向かうのだったが・・・
【感想】 「インデペンデンス・デイ」でSFパニック映画をヒットさせたローランド・エメリッヒ監督の最新作は、地球温暖化が叫ばれて久しい地球環境問題をテーマにしたパニック超大作。
映画界の映像技術の進歩には目を見張るモノがありますよね。 そーいうモノを見るにはうってつけの一本です。予告編の映像を裏切らない数々の異常気象による災害のシーンには、思わず「うっ」とか「わあぁっ!」と声を挙げてしまいましたわ。 この作品は絶対に映像と音響のいい、大スクリーンの劇場で見るべきです!!
映像の素晴らしさはスクリーンで堪能してもらうとして、肝心の内容ですが・・・正直ダメダメですわ(笑) 地球と人類の危機を救わなくちゃいけないご意見番の学者が、自分のやるべき事(地球と人類を救う)を投げ捨てて、息子救出の為に既に生きてる可能性が限りなくゼロどころか、自分すら生き延びる可能性ゼロ状態のNYに向かうって所で既に破綻してますから(^-^;
とにかく「絶対にあり得ない」レベルの逃げ延び方をするジャックチームとサムチームのエピソードがてんこ盛りなんですが、観客にツッコミを入れさせる間を与えないくらいの凄まじい映像で無理矢理押し切って行きます。 言い方を変えれば「凄まじい映像を畳み掛けるよーに見せる事で破綻した展開を納得させる」という超強引な作り(笑)
これがそんなにイヤじゃないんだな。うん。 見てて不快になるならともかく、あり得ない展開でありながら「ここで助かってもらわないとつまんないしな」って観客に思わせるだけのパワーを持ってた時点で、この作品は成功してると思いますわ。 サム達がペニシリンを探しに難破したタンカーに行くくだりは、余りに強引過ぎたと思いますけど(苦笑)
ツッコミながらもキッチリ映像を楽しませてくれてるから、作品としては万事OKじゃないかと思います。 物凄い感動を期待して見ちゃ〜いけない事くらい、映画を見慣れてる方ならわかってるでしょ?(笑)
映画館で見なくちゃ楽しめない、そんな大スペクタクルパニック映画としては、なかなかキレイにまとまってますネ♪
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