2004年05月25日(火) |
クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち |
監督:オリヴィエ・アダン 出演:ジャン・レノ ブノワ・マジメル カミーユ・ナッタ、他 オススメ度:☆☆−
【あらすじ】 フランス・ローレヌ地方の人里離れた修道院で、壁に打ち付けられたキリスト像から血が流れるという謎の事件が発生。事件を担当したニーマンス警視は、キリスト像背後の壁の中から死体を発見する。同じ頃、別事件捜査中の若手刑事レダの前に、キリストを自称する謎の男が現れた。男は銃弾を受けており瀕死状態で病院に収容されるものの、翌日謎の僧侶が病室に現れて驚異的な運動能力と体力でレダの追走を振り切って行く。 やがてキリストを自称する男とニーマンスの追う事件の接点が浮かび上がって行くのだったが・・・
【感想】 2000年に公開になり大ヒットした「クリムゾン・リバー」の続編。 前作はジャン・クリストフ・グランジェ氏の小説を映画化したものだが、今作は脚本をリュック・ベッソンが担当。監督もマチュー・カソヴィッツからオリヴィエ・アダンへ、ニーマンスの相棒役もヴァンサン・カッセルからブノワ・マジメルにチェンジ。 要するに、ジャン・レノが同じ名前の刑事役で出演するというだけで、前作とは全く違う作品と言っていい。
てな訳で、何故続編が作られたんだかよーわからん作品な訳です。(いきなりぶちかます) 大体からして、どーして前作とは全く関係のないリュック・ベッソンが首突っ込んで来るかなぁ〜?ぴよ大好き♪マチューも監督降ろされちゃってるし、「リュック・ベッソン×ジャン・レノ」っていうビッグネームだけで客寄せしようってのがミエミエのどーしよーもない作りの映画になっちゃってるぢゃん(^-^;
まず、映画の脚本・・筋も辻褄もまるで合ってない。つーか意味不明です。 副題に「黙示録の天使たち」と名前が付いている通り、話の下敷きになっているのは新約聖書のヨハネの黙示録なんですが、たぶんヨハネの黙示録を読んだ事のない人(または昔読んだ事はあるが細かい内容をすっかり忘れているぴよのよーなバカ)が見ても、「封印がどーの」「黙示録の天使や騎士がこーの」と言われてもさっぱりわかんないんすわ。
そもそも黒幕の意図するトコロがわからない。 簡単に言っちゃえば、自分達を「キリストと12使徒」に勝手になぞらえて盛り上がってたカルト宗教グループ達が二束三文で手に入れた修道院の地下に、たまたまバチカンから盗み出された秘宝が眠っていたと。 それを第二次世界大戦中にフランス進攻時に嗅ぎ付けたドイツ人のおっさん達が、横取りしようとしたって筋だと思うんだけど(全く違ってたらどーしよう!苦笑)、本来バチカンの秘宝と全く関係のないカルト宗教グループのみなさんが、どーして修道院を明け渡した後も追われて殺されなければならなかったのか?という説明が一切ありません。
つーか、説明されなくてもぴよが申し上げましょう。 「封印のカギ」さえ手に入れれば済むだけの話で、あれだけ組織だって殺して回る必要性は全くありません(爆)
映画の見ドコロは、こんなコスプレする必要は全くないだろー!と誰もがツッコミ入れまくるであろう「黒装束の僧侶」の、人間技とはとても思えない滑稽で猛烈なファイト・プレー(笑) 病院からレダに追われて猛烈なスピードとジャンプで逃げ回る黒装束見た時は、大笑いさせてもらいましたわ!! 後、この謎の黒幕チームの秘密基地?森の中から突然せり上がって機関銃ぶっ放すドーム?・・・かなり面白いのに誰もツッコミ入れてくれないんだもーん!ジャン・レノなんてクソ真面目な顔ですげーシリアスを気取ってるのに、突然こんなおちゃらけた秘密基地が出て来たんだから、みんなもっとココは笑ってあげようよぉ〜!(をい)
むさ苦しいおじちゃんばっかり出て来たんぢゃー画面が暗くなると配慮したのか?宗教学のエキスパートというねーちゃんが登場しますが、それまでさっぱり封印の謎がわからなかったねーちゃん、クライマックスでジャン・レノ達がRPGのダンジョンみたいな黒幕の秘密基地に入った辺りで、突然天啓を受けたかのよーにスラスラと封印の謎を解き明かします。 もっとも、解き明かしてもらってもさっぱり観客には意味も意図も掴めないので必要性はありません(爆)
という訳で、終始ドッチラケの意味不明なサスペンス・ホラー(なの?)
気の毒だから1つくらい褒めておかなくちゃ・・・ ジャン・レノの相棒役だったブノワ・マジメル、彼はなかなかステキですわネ♪ まだまだ日本では認知度が低いと思うけど、今後の彼の活躍に期待しましょう。日本人ウケするルックスだと思うわん♪
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