2004年05月23日(日) |
ロスト・イン・トランスレーション |
監督:ソフィア・コッポラ 出演:ビル・マーレイ スカーレット・ヨハンソン ジョバンニ・リビシ、他 オススメ度:☆☆
【あらすじ】 ハリウッド俳優ボブはウイスキーCM撮影のために日本にやって来た。意思の疎通が図れず時差ボケも手伝ってナーバスになり、眠れぬ夜が続くボブ。一方同じホテルにカメラマンの夫の仕事に同行してこの国にやって来た若妻シャーロットがいた。彼女もまた言い知れぬ疎外感から不眠症になり、不安な時間を過ごしていた。ホテルのバーでたまたま顔を合わせたボブとシャーロットは、お互い同じ気持ちである事を知り急速に近付いて行くのだが・・・
【感想】 ゴールデングローブ賞主要3部門に加え、アカデミーオリジナル脚本賞受賞と話題の多い一作。 全編日本(東京・京都)でのロケという事で、かなり興味をそそられる作品です。
さて今作の「日本」の描き方ですが、正直言って日本人が見て気持ちのいいもんぢゃーないです。 ちょっと日本通を気取る・・・何度も日本に来たとか数年日本に住んでたという外国人が、知ったかぶって日本について大いに語る!的な嫌味で感じの悪〜い「意地悪な視点」のオンパレード。
極彩色で貧乏臭いネオン、喫煙席も禁煙席もあったもんじゃないホテルのバー、電車の中で漫画を堂々と読む大人、派手なパフォーマンスばっかりで意味不明な業界人、接待に女をあてがうのが当然という企業(イマドキこんな接待あんのか?)、ロクに英語が話せない(RとLの区別もつかない)通訳、カラオケ・喧騒・バカ騒ぎ・・・ソフィア・コッポラという女性監督は、世界的に日本の評判を落としたくてこの映画を作ったとしか思えないぞ(^-^;
で、そんなバカでどうしようもない国・日本(どひー)にやって来た異邦人の2人が、お互いの孤独・疎外感がシンクロしてちょっぴり甘く切ない逢瀬を重ねて行くという話なんですが、正直言って映画見てて何が言いたいんだかぴよにはさっぱりわかんなかったのネ。
あくまでも2人は「男と女」の関係にならず、映画の宣伝的には「性別を超えた人と人との魂の呼応」とでも言うトコロなんでしょうかね?もっと言えば「親子」のような愛情に近いというのか・・・ ぴよが見る限りではシャーロットというキャラはたぶんソフィア・コッポラ自身を投影させているんだろうと、そしてボブのキャラは父親のフランシス・F・コッポラ氏を意識しているんだろうと思いますが (何しろボブの出演するCMってのが、かつて父親が出演したサントリーだもんな)
「結局親の七光りを最大限利用して、観客に自分の日本通ぶりを自慢しただけなんかい」としか思えず、ボブとシャーロットの甘い逢瀬を見ても「ふーん」くらいにしか思えなかったぴよは、被害妄想が強過ぎるのでしょうか?(涙)
たぶん本国・アメリカではこの映画の日本の様子に大喜びでしょうけど・・・ 少なくとも日本人が見る限りは失笑しか出来ませんわ。 ソフィア・コッポラって、すっごく意地悪な人なんだと思う!少なくとも日本人が嫌いなんだ!きっとそーだ!(笑)
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